1人暮らしの約半数がIoT化を希望?!賃貸物件の付加価値の高め方 | 不動産投資を考えるメディア

1人暮らしの約半数がIoT化を希望?!賃貸物件の付加価値の高め方

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IoT

賃貸住宅のオーナーの頭を悩ませるのが、近隣の競合物件との差別化ではないでしょうか?

物件の付加価値を高める方法として、無料Wi-Fi完備や宅配ボックスの設置等がありますが、2017年末、とうとう賃貸住宅でのIoTデバイスの導入が始まりました。

部屋にある設備や家電がインターネットにつながり、暮らしを快適にするIoT化賃貸住宅。1人暮らしの若者の約半数が住んでみたいと希望しているとの実態調査結果も公表されました。

これからの賃貸住宅の付加価値要素として期待されている「IoT化」の現状を探りました。

1人暮らしの約半数が「IoT化された賃貸住宅に住みたい」と回答

株式会社レオパレス21(本社:東京都中野区)は2018年5月に、全国の入社5年目の1人暮らしの男女600名を対象に「若手社会人のひとり暮らし」に関する実態のインターネットリサーチを行いました。

その中で「IoT×ひとり暮らし」の項目では、約半数の若者がIoT化された賃貸住宅に住んでみたいとの回答がありました。

IoT化された賃貸住宅に住みたいと思いますか?

参照:レオパレス21調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000495.000005429.html

1人暮らしでは玄関やリビングでのIoT化を希望

家電や部屋の設備を音声や遠隔から操作したり、それぞれの機器を一括で管理することが可能となるIoTデバイスですが、今回の調査で、以下の場所で使用したいとの声が上位に上がりました。

  1. 1位 玄関(ドアを施錠解錠、セキュリティ関連)
  2. 2位 リビング(エアコン、照明、掃除機、AIスピーカー)
  3. 3位 キッチン(冷蔵庫、調理機器)

玄関が1位となり、IoT化で1人暮らしのセキュリティ面の強化を最も望んでいることがうかがえます。
AIスピーカーや掃除機は自分で買うまでには至らないが、もし賃貸のオプションにあるなら使ってみたいというところでしょうか。

賃貸住宅のIoT化はどのくらい進んでいる?

1人暮らしの若者からの注目度が高いIoT化賃貸住宅。 現在は具体的な導入はどこまで進んでいるのでしょうか?

最先端のIoTデバイスを搭載したTATERUアパート

株式会社TATERUでは、セキュリティ対策から管理会社とのやり取りまでをスマホやタブレットで管理できる、最先端のIoT技術が活用されたアパートを全国的に展開しています。

TATERUアパートでのIoT活用例

  • 玄関は、スマホ、交通系 IC カード、テンキー、 従来の鍵の4つの方法で解錠でき、不正な解錠を感知した場合は警報が作動
  • 窓の開閉や揺れを検知した場合、外出先でもスマホで異常をお知らせ
  • 照明、エアコンなどを一括でコントロールでき、外出先でもスマホで操作が可能
  • 「セントラルコントローラー」と呼ばれるタブレットで、部屋の接続されたすべてのデバイスの操作が可能。また、水もれトラブルや退去の時も、チャットで管理会社と連絡がとれる

参照:TATERU Apartment
https://www.tateru.co/

TATERUアパートの最先端技術を駆使したIoT化賃貸アパート。これらの設備を実装するにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

TATERUアパートで搭載されているIoTデバイスは、株式会社 Robot Homeで開発されたキットを使用しています。TATERUアパートのIoT化に使用されたデバイスは全部で5つ。
株式会社 Robot Homeの商品カタログを参考に試算してみました。

商品名 価格(税別)
セルフコントローラー 30,000円
タグセキュリティ 7,000円
センサーリモートコントローラー 13,000円
スマートライト 47,000円
スマートロック 78,000円
計175,000円

最先端のIoT化した部屋にするには、だいたい175,000円ほどの費用がかかります。

物件がある程度古くなると、管理会社から水回りのリフォームや和室から洋室への変更など100万円近くかかるリフォームを提案されることがありますが、それらに比べるとIoTデバイスの実装はかなりリーズナブルな印象を受けます。

1人暮らしの場合は、一日のうち大半は仕事で部屋にいないため、部屋の設備の綺麗さよりも、必然的にセキュリティ面や万が一のトラブルにスムーズに対処できることに重きを置く人も多いと思います。

これらのIoTデバイスをすべて取り入れなくとも、スマホで玄関を解錠できたり、窓の開閉や揺れを感知したらスマホで教えてくれるデバイスを導入するだけでも、セキュリティ面強化のアピールとなり費用対効果も見込めそうです。

大和リビングは「Google Home Mini」を入居者に提供

スマートフォンの次に来るといわれているスマートスピーカー。その代表格である「Google Home」が、2017年10月にGoogle社から発売されました。

「Google Home」は「OK Google」と呼びかけて質問すると、その日の予定や通勤経路の交通情報、天気、ニュースといった情報を音声で教えてくれます。
その他にもアラームやタイマー機能があったり、テレビと連携させると、声で指示するだけで動画コンテンツをストリーミングしたり、音量や字幕のオン・オフの操作をすることができます。

大和ハウスの関連企業である大和リビングは、「Google Home Mini」とWi-Fi環境を組み合わせたサービスを入居者に月額2,700円で提供することを発表しました。2017年12月より、当社管理の全物件への導入を目標に進めています。

参照:大和リビング、「Google Home Mini」とWi-Fiインターネット環境を組み合わせたサービスを賃貸住宅へ導入
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP459460_V01C17A0000000/

大和リビングが導入する「Google Home Mini」は、2018年現在5,000円弱で購入できます。
賃貸物件の設備としては非常に安価に導入することができ、1人暮らしの若者に対しての訴求力も強いので、コストパフォーマンスの高い設備投資になると考えられます。

まとめ

今回、賃貸物件のIoT化についての現状を探ってみて、IoT化の導入は他の設備投資と比べてとてもリーズナブルだという印象を強く受けました。

1人暮らし用賃貸物件を持っている場合、近隣の競合物件との差別化をはかるためにもコストパフォーマンスの高いIoTデバイスの導入は、追い炊き機能付きのお風呂や宅配ボックスと並んで、十分に検討の余地がある設備投資ではないでしょうか。

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