資産4兆円!資産増加額でマーク・ザッカーバーグを超えた「許家印」とは? | 不動産投資を考えるメディア

資産4兆円!資産増加額でマーク・ザッカーバーグを超えた「許家印」とは?

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お金のイメージ

先日、世界的に有名な経済誌「Forbes(フォーブス)」が、2017年に最も資産額を増やした10名を発表しました。
世界一の富豪と言えば、Microsoft創設者の「ビル・ゲイツ」や株式投資で大きな成功を収めた「ウォーレン・バフェット」が有名ですが、今回のニュースは資産額ではなく「最も資産額を増やしたビリオネア10名」です。
AmazonのCEOである「ジェフ・ベゾス」がこのランキングの1位となっていますので、当然、続く2位以降も欧米人が名を連ねるかと思いきや、意外にも2位には「許家印」という中国人が入っています。
今回は、「許家印」とは一体どのような人物なのかを探っていきたいと思います。

中国の不動産企業「恒大集団」の創設者

まず、最初に気になるのは「許家印」(以下、許氏)の読み方ではないでしょうか。
許可印は「シュ・ジアイン」と読みます。「恒大集団」という不動産会社の董事長(トウジチョウ:日本の代表取締役社長に相当)であり、慈善活動家としても名が知られている人物です。

中国の不動産市場は言わずもがな、目まぐるしい発展を遂げ、不動産バブルと言われて久しくなりますが、同時に「バブル崩壊懸念」を騒がれながらも目立ったネガティブな話題はありません。この不動産バブルの代名詞とも言われるのが、許氏なのです。

冒頭で、Amazonの創設者ジェフ・ベゾスが資産増加額1位と紹介しましたが、ジェフ・ベゾスの資産総額は推定986億ドル(約11兆円)とされており、対する許氏の資産額は365億ドル(約4兆円)です。
資産額では半分以下ですので、なぜフォーブスのランキングで2位となっているのか不思議かもしれませんが、改めて申し上げると今回のランキングは「最も資産額を増やしたビリオネア」です。
つまり、2017年に世界で資産が増えた人のラン>

では、次にジェフ・ベゾスと許氏、そして日本でも有名なFacebook CEOであるマーク・ザッカーバーグの資産増加額なども含まれる5位までのランキングを見てみましょう。

2017年フォーブス資産増加額ランキング
1位 ジェフ・ベゾス 338億ドル(約4兆3000億円)
2位 許家印 274億ドル(約3兆円)
3位 ベルナール・アルノー 236億ドル(約2兆6400億円)
4位 マーク・ザッカーバーグ 236億ドル(約2兆6400億円)
5位 馬化腾 218億ドル(約2兆4000億円)

3位のベルナール・アルノー氏はルイ・ヴィトンやモエ・シャンドンなどで有名なLVMH社の会長です。そして5位の馬化腾(ポニーマー)はスマホアプリ等で一気に業績を伸ばし、GoogleやAppleと並ぶ世界5大企業とされているテンセント社のCEOです。

参考:Forbes 2017年「世界で最も富を増やした富豪」10名、中国から3名
https://forbesjapan.com/articles/detail/19113

許家印氏の生い立ちや経歴

1958年に貧しい村に生まれた許氏。母も幼い頃に亡くしていますが、貧しいながらも非常に勤勉な性格で何とか大学に入学。その大学は鉄鋼業界で活躍する人材を育てる学校であったため、この時点ではまだ、その後不動産業界で大成功するような片鱗すらなかったと言えるでしょう。

無事、大学を卒業した許氏はそのまま鉄鋼会社に就職して10年間を過ごしますが、1992年に転職。この時もまた不動産とはあまり関連のない貿易会社への転職でしたが、ここで頭角を現し、3年後にはついに転職した貿易会社の社長を任されることになります。

許氏が不動産に関わるのはこのタイミングです。
社長となった許氏は不動産事業に乗り出すことになるのですが、それが今の「恒大集団」の基となる事業だったのです。
この時の不動産事業が大成功を収めたこともあり、許氏は数人の従業員と共に独立します。つまり恒大集団が誕生した瞬間です。

その後の恒大集団の事業展開と発展のスピードは目ざましいもので、起業から10年も経たないうちに中国で有数の不動産デベロッパーへと成長。紆余曲折を経て現在に至ります。
2017年においては、59都市74プロジェクトに着手しているとされており、その額も実に4兆円を超えています。中国一の不動産企業と言えば恒大集団と言うほどの大企業に成長させた許氏の先見性は、間違いなく才能なのでしょう。

参考:Forbes 日本人が知らない中国のトップ富豪「許家印」に関する10の事実
https://forbesjapan.com/articles/detail/18826

過去には倒産の危機も…

さて、中国のビジネス事情ですが、政治的圧力がかかりやすいと言われていることをご存知でしょうか。
事実、かつては中国の不動産業でトップだった「大連万達集団」は、習近平国家主席との関係が悪化したと言われ、結果、資金繰りが悪化。その後、資産額としては中国国内でも4位まで下落しています。

対する許氏率いる恒大集団は、ここにきて習近平氏も積極的に進めたがっていた開発プロジェクトを任されたことで一気に資産額を伸ばしたと言われています。
そういった、政府との繋がりの中で自利を追求していくことを悪しきこととして見る向きもありますが、許氏は慈善活動家といった一面もあります。
事実、中国誌で何度か許氏の寄付金額がランキング上位であると報じられており、2012年にForbesの発表した中国慈善ランキングでは、許氏の約49億円の寄付金が最も多かったと報じていました。更に、2017年には約290億円という巨額のお金を教育の分野に寄付したとして、再び1位となっています。

ビル・ゲイツが創設した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」は世界で最も有名な慈善団体です。大富豪は慈善活動が熱心だと言われることが多いですが、許家印氏も例外ではなくその内の一人なのです。

ただ、過去には日本も大打撃を受けた2007年のサブプライムローン問題やリーマンショック以降の世界的な金融危機に見舞われ、株価が大暴落したことで倒産寸前まで追い込まれます。
しかし、許氏はその危機を何とか乗り切り、2015年頃から株価は大暴騰。もともと2~3香港ドルだったものが、2017年には実に30香港ドルまで上昇しました。
恐らくこの株価の急な上昇が、今回の資産増加額のランキングで第2位となった主要因になっているのでしょう。

まとめ

中国の不動産業界は先にも述べた通り、長い間バブルが続いており、中国不動産について語るコラムを見つければ大体ネガティブな話題である印象を受けます。つまり、バブル崩壊懸念が根強いという事です。
しかしながら、一部には中国政府によりコントロールされている市場であるため、そうそうバブルは崩壊しないだろうという考え方もあり、今から中国の不動産に投資するという判断は非常に難しいところです。

今回は極めて短期間のうちに資産額を伸ばした富豪という事で、許氏をピックアップしてご紹介しました。
チャイナドリームとも言える莫大な資産家となった許氏。その成功の背景には、勤勉さや努力が垣間見えます。
日々のたゆまぬ努力が成果に繋がったという紛れも無い事実は、規模はどうであれ、なんだか勇気づけられる話でもあります。

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