元営業マンが教える「よくある危ない不動産業者の特徴」7選 | 不動産投資を考えるメディア

元営業マンが教える「よくある危ない不動産業者の特徴」7選

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一般財団法人 不動産適正取引推進機構の調べによると、不動産業者は年々減少しており、法人・個人を合わせた業者数は平成7年に14万だったものが、ここ数年は12万2000ほどまで減少しています。日本の高齢化により廃業する不動産業者が増えているのが主な要因と考えられますが、何らかの理由で免許が取り消しになる業者も毎年140~200ほど存在しています。

免許取り消しは必ずしも不正行為や違法行為などが理由とは言えませんが、少なからず危ない不動産業者は今も昔も変わらず存在しています。では、どんな業者が危ない不動産業者なのか。今回は筆者の経験も交えつつ、よくある危ない不動産業者の特徴を7つを厳選してご紹介します。

「行政処分」の履歴がある不動産業者

よく悪質な不動産業者を見極めるポイントとして「免許番号の更新回数」を挙げる記事をみかけますが、これは必ずしも正しい見解とは言えません。不動産業者は国土交通大臣や都道府県の免許を受け、5年毎に更新します。不動産業者のホームページにも「○○県知事(2)第xxxx号」と記載されていますが、カッコ内の数字が更新回数です。

つまり、更新回数が多いほど長く営業しているから信頼できるという訳ですが、実際には長く営業していても悪質な不動産業者は数多く存在します。悪質な不動産業者を見分けるには免許番号よりも「行政処分の有無」をまず確認すべきでしょう。行政処分は以下2つのサイトから確認できます。

■参考:国土交通省ネガティブ情報等検索システム / 国土交通省ネガティブ情報等検索システム(都道府県知事が行った監督処分情報)

上記の「都道府県知事が行った監督処分情報」には非常に多くの業者が名を連ねており、「まさかあの会社が!?」という情報もあります。広告表示を間違えたとか偶発的な出来事で処分に至ったレベルではなく、明らかに意図的な行為により処分を受けたと見られるケースが多数存在するのです。危ない不動産業者を見極める1つ目の方法として、免許番号だけで判断せず、必ず「行政処分の履歴」を確認することは覚えておきましょう。

「来店」「申込」「手付金」にこだわる不動産業者

以下の3つの特徴に当てはまる不動産業者は危ない可能性が高いため要注意です。

  • 来店、来店としつこい
  • 申込にこだわる
  • 手付金や申込金を何とか預かろうとする

なぜ「来店」「申込」「手付金」にこだわる業者が危ないかというと、顧客の希望より「来店させ、物件を見せ、契約させる」というストーリーを優先するためです。危ない不動産業者は顧客より「お金」が最優先なのです。売買ならまだしも、賃貸営業マンが手付金や申込金を預かる理由として「他から申込みが入らないようにする」と建前上は言っていても、実はでっち上げがほとんどです。そもそも、賃貸業界に申込金や手付金の授受という義務や慣行はありません。

以前、賃貸の申込金トラブルが多発したことがあり、東京都は賃貸契約に関わる申込金を要求しないよう指示しています。それにも関わらず、未だに「契約前に申込金が必要です」とホームページ上で堂々と掲載している有名な賃貸会社もあるのは驚きです。しかも、申込金を返金する時の振込手数料は客負担との事。契約が欲しいのはどの業界でも同じですが、今の時代「しつこい営業をする不動産業者」=「信用に値しない業者」と考えるのが自然と言えるでしょう。

不動産業界も悪質な業者ばかりというわけではありませんが、筆者の経験上、顧客から預かった手付金をそのまま反社会的勢力に横流しして大問題に発展したケースもありました。どういった名目であれ、不動産業者に安易にお金を預けるのは控えるべきです。

「さっき決まった」を口にする不動産業者

「あ、その物件、さっき決まりました。」

このフレーズを聞いたら、おとり物件の可能性を考えましょう。確かにお客様に物件を案内する直前に申し込みが入るケースもありますが、そう何度も起こることではありません。売買はもちろんのこと、2~4月の賃貸の繁忙期でもそれほど確率は高くありません。おとり物件を平然と広告に出している業者は、言わば「嘘をつく業者」ということです。信用に値しない不動産業者と見なして、必要以上に関わらない方がよいでしょう。

「怒号」や「叩く音」が聞こえる不動産屋

経験したことのある人は少ないかもしれませんが、不動産屋さんに行った時に、お店の奥から「〇×△□!!!」と何か怒鳴り声が聞こえてきたり、「ドン!」「バン!」といった音が聞こえてきたら、危ない不動産業者の可能性があります。これは会議室や営業マンのデスクがある部屋で部下が上司から詰められている音の可能性があります。

昨今パワハラはすぐに問題になりますから、昔の古い体質が残る不動産業者も少なくなったように思えますが、いわゆる「イケイケドンドンな業者」「オラついてる不動産屋」などが完全に無くなったわけでありません。店内に今どきの風潮でない雰囲気が感じられる場合は、やはり昔ながらの半ば強引な営業を受ける可能性もありますので、店の奥からそういった音が聞こえる不動産屋は極力避けるべきでしょう。

「同業他社の悪口」を言う不動産業者

同業他社の悪口を目の前で平気で言う不動産業者も要注意です。こういった業者では以下のような口癖が多いように思います。

「あー、あそこはやめたほうがいいですよ」
「さっきご案内したお客様も言ってました」
「あの会社、○○(宗教名など)らしいですよ」

他社の悪口を言う主な理由は悪評を広めて自社に客が流れるようにするためですが、不動産業者が軒を連ねるエリアほど数多く存在します。筆者の経験談ですが、勤務していた会社は同じビルに不動産会社が3社、隣接ビルに2社という競争の激しい状況にありました。自社では「他社の悪口ご法度」でしたが、前述の5社の争いは苛烈で、自社の悪口を言われていることが発覚して上司が直接ライバル店に苦情を言いに行く場面も何度か目撃しました。たとえ有名な会社であっても、同業他社の悪口を言っている時点で危ない業者と考えた方が良いでしょう。業者間の無駄な争いに巻き込まれかねません。

「身なりや所作」の印象が悪い不動産業者

昔から「人は見た目で判断するな」と言いますが、危ない不動産業者の場合は見た目に表れているケースが多々あります。さすがに昨今ではロレックスにベンツ、ブランド物のスーツなど、あからさまな身なりの不動産業者も少なくなりましたが、その反面、以下のような営業マンも増えてきています。

  • 服装がだらしない
  • 言葉遣いが悪い
  • 香水がきつい
  • チャラチャラしている
  • など…

上記のような営業マンが増えている理由は不明ですが、昔ほど服装に厳しくなくなったとか、人手不足のため、うるさく言って辞められるのを避けなければならないことなどが影響している可能性はあります。とはいえ接客業ですから、社員の身なりや所作など最低限のマナーも指導できない会社はやはり避けた方がよいでしょう。

「店前が汚い」「貼り出し広告が古い」不動産業者

必ずしも危ない不動産業者とは言い切れませんが、お店の雰囲気がだらしない業者も注意が必要です。

  • 店の前が清掃されていない
  • 窓に貼ってある物件チラシが日焼けしている(破れたまま)
  • 店内の観葉植物がほこりをかぶっている
  • など…

元からお店が古いならまだしも、明らかに清潔感を保つ気のなさそうな業者は避けるべきです。だらしなく清潔感のない会社の営業マンから「この物件はきれいなので安心ですよ」と言われても説得力がないと考えれば当然のことです。「身なりや所作が悪い会社はNG」と近しいものはありますが、顧客目線で物事を考えているかどうかは、やはり店構えや清潔感、見た目にも表れるということです。

まとめ

筆者の経験談を交えて危ない不動産業者の特徴7つご紹介しました。大まかにまとめると、以下のような業者は危ないと言えるでしょう。

  • ネガティブ情報が多い
  • 「契約しろ」という無言の圧を感じる
  • マナー違反があったり嘘をつく
  • とにかく印象が悪い

ホームページの雰囲気や店内に掲げられた「お客様第一」に惑わされることなく、営業マンの人となりから会社の本質を見極められるよう、何度でもこの記事をお読みいただければ幸いです。

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