秋台風に備えたい賃貸物件のリスクヘッジ | 不動産投資を考えるメディア

秋台風に備えたい賃貸物件のリスクヘッジ

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台風の写真イメージ

毎年夏から秋に掛けては台風のシーズンです。台風による猛烈な風や雨で所有する賃貸物件に雨漏りや外壁の破損など様々なトラブルが発生する可能性があります。今回は、台風による賃貸物件の被害をどのように最小限に抑えるかをご紹介します。

秋台風とは?

9~10月にかけて日本に襲来する台風を「秋台風」と呼びます。日本に来る台風は、太平洋に展開している太平洋高気圧のヘリに沿って北西に北上をした後に、中国大陸からくる偏西風によって東寄りに進む傾向があります。

秋台風は、本州付近まで南下している偏西風に乗りやすく、非常にスピードが速いのが特徴です。偏西風に乗っている台風の進行方向付近は、強い風を巻き起こす台風になりやすいのです。また、秋台風は、急にスピードが速くなるだけではなく、日本付近の秋雨前線を刺激して、大雨を降らせるという特徴を持っています。秋台風による被害は、暴風によって引き起こされる物件の破壊や大量の雨によって発生する雨漏りや浸水などが考えられます。

では、こうした災害から物件を守るためには、どうすればいいのでしょうか。

ハザードマップで浸水部分を確認する

まずは、立地によって想定される災害が異なるので、建物が所在している自治体のハザードマップなどでどのような問題が起きるのか事前にチェックすることが大切です。できれば、購入前に一度は確認しておくと良いでしょう。

当たり前のことですが、水は高いところから低いところに向かって流れていきます。周囲から低地になるような場所では、水が流れ込みやすくなっている地形になっているので、なるべく低地にある物件を購入しないというのが大切です。

その物件がどのような場所に立っているのかは歩いてみればわかりますが、より詳細に調べるのに便利なのがハザードマップです。これをみれば、集中豪雨の時にどこがどの程度浸水するかがわかりやすく表示してあります。ハザードマップを見て、低地にある物件は極力避けるようにしましょう。

「半地下」がある物件は要注意!

建物の高さ制限がある地域や容積率が足りないため、半地下の部屋を設けている物件も存在します。こうした物件は、周囲から水が流れ込みやすくなっているので注意が必要です。水深が26cm以上を超えるとドアも開きにくくなるため、土のうや止水板などで防水対策を講じることが必須です。

駐車場を半地下にしている場合も車の水没の恐れがあります。事前に車両の移動など注意喚起をしておくべきでしょう。機械式で地下に車両を収納する機械式タイプの駐車場がある場合も水没の危険性があるため注意が必要です。

屋上やバルコニーの防水には気をつける

物件で雨漏りが発生し、それによって入居者の衣類や家具などを汚損・破損した場合、オーナーがその補償をしなければならないケースがあります。火災保険でも対応は可能ですが、老朽化が原因の雨漏りの場合、保険が下りないケースもあるため、注意が必要です。

屋上の雨漏りでよくあるのが、屋上のルーフドレン(鉄製の雨集水口)に落ち葉や泥などが詰まってしまい、雨水の排水がうまくいかずに雨漏りが発生するケースです。日常の定期清掃や巡回などで屋上のルーフドレン周りの清掃は必ず行っておくように管理会社に徹底しておきましょう。

また、入居者の中には、共用部分のバルコニーに荷物を置いている人がいます。荷物周辺にゴミや落ち葉などが集まって、雨水が溜まり、それが原因で下の階に被害を及ぼすこともあります。また、バルコニーでお花や野菜を育てている人もいますが、きちんと固定をしておかないと、台風で吹き飛ばされてしまうことがあります。吹き飛ばされるだけなら問題はありませんが、それが通行人や付近に駐車している車に当たったりした場合、損害賠償を請求されることにもなります。バルコニーの使い方についても入居者に掲示板やお知らせなどで日頃から注意喚起しておくことが大切です。

万が一に備えて保険に加入しておく

保険に加入していないオーナーはほとんど皆無だと思いますが、万が一に備えて、火災保険には加入しておくことが大切です。台風による自然災害の破損については、通常支払いの対象になりますが、具体的ににどのようなものが補償の対象になるか、予め保険証券などを見ておくなどして調べておきましょう。万が一、被災した時でも事前に補償内容を確認しておけば、心の持ちようが違います。

まとめ

台風による被害は、いつどんな状況で発生するのかわかりません。しかしながら、万が一に備えて普段からできる対策は数多くあります。日頃から定期清掃、定期巡回をきちんと行い、入居者に注意を喚起しておくことだけでも台風による物件への被害を最小限に抑えることができるのです。

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