不動産投資をする上で注意したい不審火と放火事件 | 不動産投資を考えるメディア

不動産投資をする上で注意したい不審火と放火事件

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埼玉県・熊谷市で連続不審火が大々的にニュースで報道されています。現場周辺では、人気のない場所の物置やロッカーなどが燃える事件も起きており、放火の疑いが指摘されています。放火事件は乾燥した冬に行われることが多いイメージがありますが、東京消防庁の統計では放火は季節に関係なく毎年一定の確率で発生していることがわかっています。
火災は不動産投資の重大リスクの一つで、火災が起きればその間家賃収入を得られなくなる恐れもあり、避けなければならないリスク要因なのです。火災保険でカバーできる部分もありますが、そもそも火災を発生させない努力も必要です。今回は放火と不動産投資について注目していきます。

全火災の2割が放火によるもの

東京消防庁の調べによると、2015年の全火災件数は4433件。そのうち放火または放火による疑いの火災は1027件となり、2014年に比べると354件減少。放火による火災はやや減少傾向にあると言われています。しかし、未だに火災原因のトップクラスを占めており、毎年一定の発生件数があることから油断のできない火災要因となっています。

月平均の発生件数は85.6件。全部の火災に占める放火の割合は23.1%であり、他の火災原因が冬などの乾燥している時期に発生しているのに対して、放火火災は季節に関係なく発生しているところが問題視されています。

放火の曜日別発生件数を見ると、日曜日から火曜日は150件以上発生しており、週末で人気が少ない曜日を狙って放火が発生していることが特徴になっています。一方、時間帯別発生状況を見ると、人通りが少なくなる深夜0時〜5時台については、火災全体における4件に1件は放火が原因によるものとされています。放火以外の火災は人が活動する朝から夜にかけて発生しているのに対して、放火火災は深夜から早朝の人が寝静まってから起きるという特徴があります。

また、放火の特徴として、模倣犯や連続犯などが挙げられています。放火が一件発生すると、その周辺でもその事件をまねて放火が起きたり、同一犯が放火の犯行を重ねたりするなどの特徴があります。放火で特に狙われやすいのがアパートやマンションの共同住宅です。放火で被害にあった建物の4割近くがアパートやマンションの共同住宅なのです。近年では近所に誰が住んでいるのか顔も知らないという人も多くなっています。誰が犯人かわからないという環境自体が放火という犯罪を生みやすくしているのです。
発生場所として最も多いのは廊下やエントランスなどの共用部分。放火の2件に1件は共用部分で行われています。

放火を防ぐためには?

環境犯罪学という分野に犯罪を発生させる3要件というものがあります。要件は3つあります。
第一は、犯意ある行為者がいること。第二は、犯行を行うにふさわしいターゲットがいる(ある)こと。例えば、人気のない共用部分や古新聞、古雑誌など可燃性のあるものが放置されていることなどです。第三は、抑止力のある監視者の不在です。この3つ条件が揃うと犯罪が行われやすくなるということです。

放火も同じで、深夜など人気のない時間帯に、アパートやマンションの共用部分に周囲から見えにくい場所があり、管理人(監視者)もいなければ、放火が行われる確率が高まります。しかし、逆を言えばこの3つの条件が揃わなければ、放火を防ぐ方法にもなり得るということです。

共用部分の対策を徹底しよう

放火対策において、まず第一に行わなければいけないのが共用部分のルールを徹底することです。
アパートやマンションの廊下、角部屋の玄関前、プロパンガスの倉庫前、階段などの共用部分には入居者の私物やゴミなどが放置されていることがあります。古新聞や古雑誌、自転車などを一時的に置いているケースも散見されます。管理会社によっては入居者の私物が置かれていても注意しないケースがあるので、管理会社に注意するよう徹底させましょう。

また、古新聞、古雑誌、段ボールなどの資源ごみの回収には、回収時間をきちんと決めて、それ以外に出すのは止めるようにルールを決めておくべきでしょう。また、放火犯は紙くずなどから着火する傾向があると言われます。エントランスなどにある掲示板は、そうした着火しやすい紙の宝庫。不要掲示物を長期間放置しないように整理整頓を欠かさないようにしましょう。チラシが溜まっている郵便受けの整理も同様に行いましょう。

ゴミ集積所の対策も忘れずに

第二は、犯行が行われないように外部からの見通しをよくすることです。植栽の剪定を行なって敷地庭園内の見通しを良くしたり、死角となる部分には常夜灯をつける、エントランス部分も夜中は常夜灯をつけるなどの対策が必要になるでしょう。

第三は、ゴミ集積所の対策です。ゴミは決められた日以外には出さないようにルールを守らせることを管理会社に伝えましょう。そしてできるだけゴミの集積場は区画化し、施錠できる状態にして、ゴミ収集時以外には不審者が近づけないようにする工夫も必要です。

まとめ

放火は季節に関わらず常に発生する恐れがあります。特に夏の夜は気温的にもちょうど良い時期なので、犯罪者が外に出やすいという環境要因があります。さらに注意しなければならないのが、犯罪の3要件が揃わせないこと。そのためには、普段からの清掃や細かいルールの徹底が必要です。

なかなか細かいところまでは、管理会社の目が届かないケースも存在するので、管理会社と緻密な連携を取り、放火事件を発生させない工夫も必要になるでしょう。

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