VR内見が更に進化した「バーチャルホームステージング」とは? | 不動産投資を考えるメディア

VR内見が更に進化した「バーチャルホームステージング」とは?

シェアする

ec0c9c29-2b87-4d88-8f26-1e64c3b3f475
現地に行かず物件を内見できるVR内見をご存知の方は多いでしょう。他にもIT重説などWebサービスの発展が目覚ましい不動産業界ですが、不動産オーナーにとって「これは使える!」と言えるサービスは現状それほど多くありません。

VR内見やIT重説といった不動産テックの物珍しさも徐々に薄れてきた印象がありますが、VR内見を応用した「バーチャルホームステージング」は、架空の家具でホームステージングができる非常に画期的なサービスです。

今回はバーチャルホームステージングが具体的にどのようなサービスで何ができるのか、費用などについてご紹介します。

たった1万円で内見率アップ!バーチャルホームステージングとは?

バーチャルホームステージングとは、室内に本物の家具やインテリアを設置せず、室内写真をCG加工することでホームステージングを実現するサービスです。

普通の写真だけでなくパノラマ写真の作成もできる上、家具を消すなどの編集もできるため、部屋が空室でなくてもホームステージングが可能です。

ホームステージングは不動産売買や賃貸の空室対策に有効な手段として昨今注目されていますが、そもそもどのようなメリットがあるのか整理しておきましょう。

【ホームステージングの主なメリット】
  • 内見率がアップする
  • 他の物件より内見時の印象を良くする
  • 内見後の室内の記憶を長時間維持できる
  • 不動産の売却や空室期間を短縮できる
  • より有利な売買価格や家賃を設定できる
  • 広告費の削減に寄与する事もある

よほど気に入った物件でなければ、物件探しをする人は必ず複数の物件を内見します。人によっては時間の都合で限りなく希望に近いものを2~3件に絞って内見するというケースもあります。

いずれにせよホームステージングは「この物件を見たい!」と思わせる効果や「家具があった部屋」といった内見後の記憶を長く維持させられるメリットがあります。

これがCG!?1万円以下で可能になるホームステージング

そんなホームステージングですが、今回ご紹介させていただくのは本物の家具を必要としないバーチャルホームステージングです。

実際の画像をご覧いただくと理解も深まるかと思いますので、さっそくご覧ください。

【バーチャルホームステージング事例1】
1997abb8-b033-412e-9d74-815e3c663835

12c9c91a-adc4-456c-8dc2-ad864ed7d318
■出典:ラストマイルワークス株式会社Terior「制作事例」

「これがCG!?」と思わせる精度のホームステージングを実現しています。空き部屋の写真を予め用意し、その中に架空の家具をCGで配置することで、上記のようなクオリティでのバーチャルホームステージングが可能です。

さらに、まだ空室になっていない部屋であってもホームステージングができます。実際の事例をご覧ください。

【バーチャルホームステージング事例2】
8b2fffc5-6937-44b2-a569-e751f1096b2f

82b78272-b2ff-48d7-a041-9716f01caed6
■出典:ラストマイルワークス株式会社Terior「制作事例」

上記の画像は、家具が置いてある部屋の写真から家具を消す加工をした上でのバーチャルホームステージングです。本当に家具を消したのかと疑わしくなるほどですが、床の色がbeforeとafterで違うことから加工であることは明白です。

これらバーチャルホームステージングのサービスが1万円以下で利用できるのは、空室対策を考える不動産オーナーにとって非常に魅力的なサービスと言えるのではないでしょうか。

通常のホームステージングとバーチャルホームステージングの費用比較

では、バーチャルホームステージングの具体的な費用はどのくらいなのでしょうか。

実はホームステージングには「費用が高い」というデメリットがあり、普及の足かせになっている感が否めません。実際に一般社団法人 日本ホームステージング協会がまとめているホームステージングの相場を見てみましょう。

【費用別ホームステージング実施数】
8403d8ff-bb62-4e83-b963-2bd4a9131f5d

【物件別ホームステージング費用平均】
86f5d7b0-d3d9-4a7a-afec-0aa94d75d5de
■出典:一般社団法人 日本ホームステージング協会「ホームステージング白書」

不動産売買を前提とするホームステージングは20万円以上が相場であることがわかります。賃貸でも平均が約7万円ですので、単身者向けの賃貸アパートやマンションの家賃1ヶ月分ほどの費用が掛かると考えたほうが良さそうです。

それに対してバーチャルホームステージングの費用ですが、現在のところ同サービスを提供しているのはラストマイルワークス株式会社が運営するTeriorというサイトのみです。

Teriorでは、バーチャルホームステージングを8800円という破格の料金で提供しています。具体的な料金体系は以下の通りです。

1チケット=8800円(税別/前払い制)
・空室の部屋に家具を配置=1チケット消費
・部屋の家具を消す加工=1チケット消費
・部屋の家具を消す加工+空室の部屋に家具を配置=2チケット消費
・パノラマ写真=9800円

■出典:ラストマイルワークス株式会社Terior「料金表」

最初に「場合によって広告費の削減に寄与する」とメリットを挙げましたが、これは「不動産業者に高い広告費を払わなくても入居が決まる可能性を高める」という意味です。

つまり、ホームステージングなら広告費の削減にも寄与するということですが、売買なら20万円、賃貸でも7万円前後は必須となります。

それに対しバーチャルホームステージングなら、室内を内見できないにしても写真だけなら1万円未満でホームステージングが可能です。この費用の安さこそがバーチャルホームステージングの大きなメリットなのです。

不動産テックを導入する不動産会社が増加

ここ数年の間に、不動産業界におけるIT導入事例が多くなりました。今回ご紹介したバーチャルホームステージング以外にも不動産テックの種類は数多くありますが、一般社団法人不動産テック協会が定義する不動産テックのカテゴリから主なものをご紹介します。

  • AR/VRを活用したサービス
  • IoT家電の導入
  • スペースシェアリングのマッチング
  • リフォーム/リノベーションのマッチング
  • 売買、賃貸の仲介業務支援ツール
  • 不動産の管理業務支援ツール
  • クラウドファンディング
  • 不動産の価格/査定ツール
  • CtoCマッチング
  • その他物件情報やメディア

■出典:一般社団法人不動産テック協会

今よりもIT技術が進化していけば、上記のカテゴリがさらに増えることは安易に予想できます。

では実際に不動産テックを導入した企業がどの程度増えているかですが、これは一般社団法人不動産テック協会が公開する「不動産テック カオスマップ」を見れば一目瞭然です。

【2016年 第1版 不動産テックカオスマップ】
067910e7-26f7-4e17-854e-071d5cac2f19

【2018年 第4版 不動産テックカオスマップ】
ea3abf1c-90e8-4a4a-b739-d6f1d5627d18
■出典:一般社団法人不動産テック協会「不動産テック カオスマップ」

4年の間に非常に多くの企業が不動産テック事業に乗り出していることがわかります。2016年の時点で不動産テック企業に含まれていなかったLIFULL HOME’SやSUUMOといった大手も、2017年以降から物件情報・メディアに含まれています。

このペースで不動産テックが普及すれば、カオスマップに記載できなくなるほどの市場規模になることでしょう。

今回ご紹介したバーチャルホームステージングを提供するラストマイルワークス社のTeriorはまだ含まれていませんが、今後の不動産テックカオスマップの更新でVR・ARのカテゴリに含まれることはおそらく間違いないでしょう。

バーチャルホームステージングもまだ始まったばかりのサービスです。今後同様のサービスを提供する企業が増えることが予測されますが、そうなると利用料金の価格競争はもちろん、物件オーナー自身でバーチャルホームステージングが出来るツールなどが登場するかも知れません。

5/5 (7)

記事の平均評価

各種お問い合わせやご相談はこちら