一人暮らしに好まれる人気条件ランキングTOP10

一人暮らしの部屋イメージ
単身者向けのアパートやマンションを所有するオーナーにとって、一人暮らしの人がどんな物件や部屋に住みたいか気になるところでしょう。不動産は100%希望を叶えるといった事は難しいものの、オーナーのひと工夫でできる差別化はたくさんあります。

ただせっかくの差別化もポイントがズレていては本末転倒。そこで今回は、一人暮らしの人に好まれる物件の条件をご紹介します。複数のアンケート調査を独自にまとめ、平均的にポイントの高かった条件をランキング形式で1~10位までにまとめました。これから不動産投資を始める方、なかなか入居者が集まらないというオーナーはぜひ賃貸経営の参考にしてみてください。

【1位】最寄駅が通勤通学に便利

一人暮らしをする目的の多くは、「通勤や通学に便利な場所」に引っ越したいからです。最寄駅が通勤通学に不便ではあまり一人暮らしをするメリットがないため重要な項目と言えます。特に東京駅や新宿駅などのターミナル駅は、乗り換えなしで色々な場所へアクセスしやすいため人気が集まります。また駅からの距離も重要。賃貸需要を見極める上では、駅徒歩10分以内、遠くても15分以内が目安と考えたほうがよいでしょう。

【2位】家賃が安い

一人暮らしに限らず、誰しも最も気にするのが「家賃」です。一般的に収入の30%程度が適正家賃の目安ですが、実際には20%前後で考えている人もいます。たとえば月収で手取り20万なら、月4~5万円の家賃が適正と考えれば良いでしょう。また総務省統計局がまとめる「全国消費実態調査」では、都道府県別の所得額を公開しています。物件のある地域の平均所得を知り、それに合わせた家賃を設定するのも一つの戦略として考えましょう。

【参考】全国消費実態調査

【3位】部屋の間取り・広さ・収納スペースの多さ

一人暮らしだと広い部屋に住む人は少ないというのが常識ですが、意外にも「部屋の間取りや広さ・収納スペース」は物件探しで重視されます。一人暮らしの狭い部屋だからこそ、物をどこにおくかを気にする人が必然的に増えるためです。

よって部屋は多少狭くても、収納が多い部屋はプラスポイント。特にクローゼットや棚などに高さや奥行が収納が好まれます。広さにこだわる人もいますが、これは物理的に変更するのに大掛かりなリノベーションが必要です。周辺の似たような物件を調査しつつ、差別化として有効そうなら2Kから1DKに変更するなども検討しても良いかもしれません。

【4位】必要な設備が充実している

賃貸物件の「設備」は、人の好みがハッキリと表れる条件です。バストイレ別が絶対という人もいれば、室内洗濯機置き場を重視する人もいます。ただ最低条件として「エアコン」は必須と考えましょう。昨今の猛暑を考えると、エアコンは欠かせません。またインターネットが自由に使える無料Wi-Fiも人気度は高い設備です。逆に不要な設備は設置しないようにしましょう。例えば、一見需要がありそうなIoT関連ですが、まだ日本では本格的に普及していません。確かにあれば便利な点もあるかもしれませんが、導入費が高い割に需要が見えづらいためニーズからずれた設備になり得ます。また注意したいのが、個人の好みが分かれる設備。例えば良かれと思って設置したIHコンロも、人によっては「火加減が見えづらい」という理由で嫌厭します。逆にガス漏れや火を使うということへの懸念からIHを好む人もいるでしょう。設備は賃貸需要の中でも見極めの難しいポイントですので、世の中のニーズに常にアンテナを張っておいたほうが良いでしょう。

【5位】住環境が良い

一人暮らしで心配なのが「住環境」です。緑の多さや静かな地域かということはもちろんですが、特に買い物の利便性や治安の良し悪しが重要です。一人暮らしだとついつい夜更かししたり、中には昼夜逆転したりしている人もいますから、コンビニが近いかどうかは重要なポイントになるでしょう。そもそも一人暮らしだと帰宅したら食事ができているわけでないので、必然的にコンビニを利用頻度が高くなります。またコスト面を考えると、コンビニだけでなくスーパーやディスカウントストアもプラスポイントです。物件のある地域がガラの悪い人が集まりやすい場所だったりすると、賃貸需要としては大きくマイナスです。それでも明るく人通りの多い道であったり、交番やコンビニ、夜遅くまで開いている飲食店が帰り道にあったりすれば夜の帰宅時も安心です。

【6位】1階以外の部屋

「1階以外の部屋」は、物件探しにおいて需要の高い条件です。1階は侵入や洗濯物が盗まれるといった防犯面からあまり好まれません。セキュリティがしっかりしているマンションであっても、やはり一人暮らしにとって1階は色々な事が気になるものです。ただ最近では目立つ1階を避けて敢えて2階を狙ったり、防犯の認識が低い高層階のみをターゲットにしたりする泥棒もいます。よって1階以外だからといって安心はできませんが、少なくとも2階以上のほうが防犯レベルは高いと言えます。また、多くの人に嫌われるゴキブリは、3階以上の階にはほとんど飛来しないと言われています。高いところから落ちるときに飛ぶことはあっても、低いところから高いところへ飛ぶという性質ではないとのこと。1階の不人気は、虫トラブルも背景にあるというのは覚えておいて損はないでしょう。

【7位】防犯・セキュリティがしっかりしている

近年ストーカーや住居侵入などの犯罪被害が社会問題化しており、「防犯やセキュリティ」を意識する人は女性を中心に高くなっています。特に一人暮らしではオートロックが人気です。エレベーターやロビーなど共有部分の安全性も重要となるでしょう。また6位と共通の問題として、1階のベランダにシャッターが付いているかどうかは重要です。セキュリティ対策で積極的に考えておきたいのは「防犯カメラ」「シャッター」「オートロック」「外廊下の格子設置」など。セキュリティ会社と契約しておけば更に安心です。

【8位】共有施設やインフラ関連が充実しているか

「共有施設やインフラ関連」は、そこまで重視されませんが意外と賃貸需要として侮れません。例えば物件と最寄り駅の距離は近いほど良いとされますが、駅から遠くても良いと考える人もいるでしょう。ただし駅や商業施設などから離れている物件なら、駐輪場や駐車場の設置が大事です。敷地にその余裕がなければ、せめて近隣の駐車場を紹介してもらえるかどうかなどが重要な条件になります。また、使用料の安さから多くの人がプロパンガスより都市ガスを好みます。プロパンガスは、条件にもより都市ガスと比べて2倍にも高いケースがある為、敬遠されがちなのです。仮に都市ガスを引き込むにしても、近くにガスの本管が無ければ引き込み費用が高額になります。もし都市ガスの引き込みが難しければ、プロパンのままで他の条件を緩和するか、キッチンをIHにするなどの工夫が必要です。

【9位】防音対策がしっかりしている

賃貸物件のトラブルで多い騒音。隣の声がはっきりと聞こえるような物件は、一人暮らしで特に嫌がられます。何を聞かれているかもわからないですし、犯罪トラブルに繋がる可能性も否めませんから「防音対策」は重要な条件です。構造的には木造アパートよりも鉄筋コンクリートのマンションの方が防音性は高くなります。大型車やバイクなどの往来が多い道路沿いや線路沿いなどは、防音性がより重要になると考えたほうが良いでしょう。また、普通に生活してても意外と生活音は響きます。音に過敏なクレーマーもいるため、入居者も不動産オーナーも防音対策を考えておきたいところ。床なら防音カーペットが有効ですし、最近では壁に張るタイプの防音ボードも売られています。比較的に安い費用でできる防音対策がありますので、不動産オーナーは防音対策も気にしてみてはいかがでしょうか。

【10位】その他個人的希望

一人暮らしで好まれる条件は個人の好みが強く表れます。そのため多くのアンケートを見ると、結果に一貫性がありません。例えば1位の「最寄駅が通勤通学に便利」という条件ですが、移動にできるだけ時間はかけたくないのは誰しも同じ。通勤通学をするのに駅から遠くては毎日大変です。ただ駅から近ければ職場から遠いエリアでもOKという人もいます。物件詳細の「駅から徒歩何分」を気にする人もいますので、実際に歩いてみて正しく記載したほうが良いでしょう。また、希望として意外と多いのが「緑や自然が多い場所」という条件。さすがにインフラ設備も商業施設もない山奥では普通の生活すらままなりません。ただ緑の多い公園が近くにあるとか建物より田畑が多いなどの地域なら、静かな一人暮らしが満喫できる良い物件として見てもらえるでしょう。

まとめ

一人暮らしは通勤や通学をきっかけに考え始めることが多いでしょう。そのため駅までの距離や最寄り駅、通勤通学に便利かは重要です。その反面、休みの日は仕事も何も忘れてゆっくりしたいという希望を持っている人もいます。だからこそ10位でご紹介した、緑や自然が多い場所も意外と好まれるのです。また、働き方改革の推進により、フリーランスや個人事業主が増加したと言われています。よって必ずしも駅が近くなくてはいけないということもなく、コンビニやスーパーなどが近くにあれば足りると言う人もいるでしょう。賃貸経営で一人暮らしに好まれる物件を目指すなら、そのエリアの良し悪しを把握し、足りない部分を補う差別化が重要なのです。

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