サッカーワールドカップが日本で開催されると不動産価格は上がるのか | 不動産投資を考えるメディア

サッカーワールドカップが日本で開催されると不動産価格は上がるのか

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サッカーの試合

2018年のサッカーワールドカップロシア大会まで3カ月を切りました。ロシア大会の次は2022年にカタールでの開催が決定していますが、決定に関してFIFAの汚職説や開催地が暑すぎるなどの理由で開催地変更ではという噂が流れています。新しい候補地として日本も候補になっているようですが、決まるとオリンピック景気のように不動産人気は再燃するのでしょうか。ワールドカップと不動産の関連性を検証します。

参考:http://number.bunshun.jp/articles/-/829397

オリンピックとサッカーワールドカップの規模の違い

オリンピックとサッカーワールドカップは4年に1回の開催といったサイクルは同じですが、参加国と競技数で大きな違いがあるのは明白です。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは28競技306種目が行われ、206ヵ国が参加しました。競技者数にして1万1,237人となっています。さらに応援団やメディアが加わりますので、開催国を訪問した人の数はその数倍~数十倍以上になる可能性があります。
2020年東京オリンピックでは競技数33競技、339種目に増えることが発表されていますので競技者数や応援団の動員数もさらに増えることになります。
一方のサッカーワールドカップですが、今年行われるロシア大会では32ヵ国が参加します。人数は国によって違いますが、日本であれば、選手登録が23名ですので帯同するコーチなどと合わせてひとチーム30名くらいでしょうか。32カ国ですのでおよそ960名の選手団です。
選手以外の入場数ですが、2014年のリオデジャネイロでの大会では1試合平均5万3,592人で大会を通して総入場者数342万9,873人でした。総入場者数ですので、同じ人が何回かかぶっている数字になります。
オリンピックの観客は国内、海外合わせて計117万人、パブリックビューイングまで合わせると485万人が観戦したという結果が出ています。測定の仕方が同じかどうかはわかりませんが、競技数だけではなく観客数もオリンピックが上回ります。

オリンピックの影響で不動産価格が上がる仕組み

オリンピックでは競技数が多いので、あわせて開催される競技場も多くなります。中には老朽化しているため建て直さなければならない競技場もあるため、建設予定地では建設に合わせて周りの環境も変わります。最近の建設では建物だけを建てるだけではなく、周りの道路や複合商業施設を建設するので街並みが大きく変わる特徴があります。そのため会場だけではなく、巨大マンションなどが建設され、人口も増え、不動産価格は上昇するのが通常です。また、人が集まると相乗効果で近隣の市街地の開発も進む傾向が強く、開催地を中心とした広い範囲で不動産人気が出てくるケースも少なくありません。
東京オリンピックが行われる東京湾岸エリアは競技場の建設だけではなく、巨大マンションや商業複合施設、道路が建設されていて、まさしくその傾向にあると言えます。

ワールドカップもオリンピックと同じ効果はあるか

観客数、競技数、といった人に関する傾向や、競技場、道路整備などのインフラにおいて、不動産にたいする影響は、オリンピックに劣るサッカーワールドカップです。しかし、不動産価格の上昇がないとは言えません。
もし、2022年のカタール開催がキャンセルされ日本が選ばれた場合のことで検証すると、東京という都市の魅力が良い方向で大きく影響してくることが考えられます。カタールがキャンセルされる理由があるとすれば、先に触れたようにFIFAの汚職問題と気候の問題が取りざたされていますが、他にもあるようです。競技場の建設をする労働者の労働環境の悪さや、地元カタールのサッカー人気のなさも影響しているようです。また、こういったキャンセルのケースだと安全性の問題も大きく取りざたされるのが一般的です。
そういったキャンセルされる理由は大きくニュースで騒がれますので、日本で行われるとなると、比較されることでより日本が引き立つことになります。また、オリンピックほどではありませんが、会場の増設は必要でしょう。
FIFAが定める開催国の条件は4万人以上の観客を収容できるスタジアムが12カ所あること、さらに開催初日と決勝では8万人、準決勝で6万人収容できることが条件になっています。
現在日本国内に4万人以上収容できるスタジアムは12以上ありますが、8万人以上収容できるスタジアムがありません。国内で一番多く収容できるのは日産スタジアムで、収容数7万2,370人です。日産スタジアムを拡張するか新しく建設をすることが条件になります。

日本国内を移動する海外からの訪問者

仮に日本で行われることになった場合は、日産スタジアムや味の素スタジアム、埼玉スタジアムなどを中心にさらに地方でも開催されるでしょう。予選リーグから決勝まで毎日多くの試合が組まれるため、複数会場で試合が行われます。4万人以上収容できるスタジアムが12以上必要な理由はそのあたりにあるのでしょう。
オリンピックとサッカーワールドカップの大きな違いは海外からの応援団の日本での移動ではないでしょうか。
オリンピックであれば東京湾岸エリアあたりのホテルに宿泊すれば、様々な競技をみることができます。海外からオリンピックを見に来て大阪に行く人はそう多くはないでしょう。しかし、サッカーワールドカップの場合は、自国の応援をするはずですから、会場が変われば観客も移動します。今日は東京、明日は静岡、そのあとは大阪、という可能性は十分考えられます。それは海外から来た人が日本の色々な都市を見る、ということになります。
そのような視点から、日本の良さを知った海外投資家の投資で不動産価格が上がるということが考えられます。それには、知ってもらうことが先になりますので、オリンピックのように大会前ではなく、大会後の値上がりに期待できるのではないでしょうか。

まとめ

サッカーワールドカップはオリンピックと比較してサッカーだけの大会だけですが、大会の特徴から、海外から応援に来た人が日本を知る良い機会になります。ただそのためには日本でワールドカップが開催されることが第1条件です。カタールが回避される可能性はまだ残っているようですので、わずかではありますが日本で行われる可能性に期待したいところです。

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