Googleが開発する未来都市。カナダのトロントで進むプロジェクトとは?! | 不動産投資を考えるメディア

Googleが開発する未来都市。カナダのトロントで進むプロジェクトとは?!

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カナダ・トロント

Googleはこれまで自動運転の自動車を開発していましたが、自動化が現実性を帯びてくる中、同時進行で自動運転車専用の都市開発に着工しました。
実はこの都市はデータとアカウントに支配されていると言います。一体どのような都市なのでしょうか。また未来都市の不動産価格はどうなるのでしょうか。

Googleが開発する都市「トロント」とは?

今回の都市開発の舞台になるのはカナダ北部のトロントという街です。
カナダではバンクーバーに次ぐ大都市圏で、人口約260万人、金融や経済、メディア、芸術、ソフトウェア、医療研究、教育、観光、スポーツなど多くの産業の中心となっている都市です。
また、トロントは面積が広く、オンタリオ湖北西部に面する広大なウォーターフロントエリアとしても有名です。そのウォーターフロントだけでも広さは325haもあり、北米最大級と言われています。
今回このウォーターフロントエリアの一部が今回の都市開発エリアになります。人、モノ、金の集まるこのトロントにGoogleはカナダ本社を移設し、さらに成長を加速しようとしています。

カナダは景観の良さや、国民性が良いという評判から世界中からの移住者が多いことでも知られています。
そういったことが要因のひとつになっているのか、不動産価格も右肩上がりとなってきました。
住宅の平均価格が2017年で77万カナダドル(約6,300万円)まで上がりました。
銀行の貸し渋りなどで一時50万カナダドル(約4,400万円)まで反落はしましたが、大きな暴落には至っていませんので、今でも世界でも高い水準にあると言えるでしょう。

カナダ政府とGoogleが共同で開発

このエリアはカナダ政府が以前から開発をしようとしていましたが、その時々の事情によりなかなか開発の進まなかったエリアのようです。
この開発を手掛けているのはカナダ政府系企業のウォーターフロントトロント社です。

今回、同社の共同開発パートナーとして白羽の矢が立ったのがGoogleの系列会社であるサイドウォークラボ社でした。
サイドウォークラボ社は、正確にはGoogleの親会社であるアルファベット社の傘下にある会社です。Google系列会社の中では都市開発をする位置付けになります。

都市開発といっても一般的な不動産会社とは一線を画していて、過去に行った開発では、公衆電話をWi-Fiの発信基地にするというものでした。
あまり使わなくなった公衆電話の使い道としては良いアイデアで、ゆっくりではありますが利用するエリアは今でも徐々に広がっているようです。

このプロジェクトには、初期段階で56億円もの資金が投じられることが発表されています。
また、技術責任者としてGoogle本社で技術部門を設立した人材を抜擢するなど、優秀な人材を多く抜擢していることから、Googleの本気度が感じられます。

サイドウォークラボ社が描く未来都市

テクノロジーを駆使した街づくりを目指すサイドウォークラボ社ですが、今回のトロント開発で描いている未来都市とはどのようなものなのでしょうか。
開発しようとする場所は現在倉庫と駐車場しかない状態ですが、そこに描かれる街図は私たちの想像を大きく超えたものになっています。

まず、街のあらゆる場所に幾種類ものチップを埋め込み、交通情報や騒音、大気の状態をデータとして取り入れようとしています。
さらに、アミューズメントパークの利用者層やその人の居住地、旅行者の移動パターンや病院やコンビニの利用者などの属性などもデータ化しようとしているのです。
街を散歩する人や犬など動物の動きも意味のあるものになると考えているようです。
サイドウォークラボ社いわく「データとアカウントが支配する都市」造りを目指しているのです。

次にサイドウォークラボ社が行うのはあらゆる場所に埋め込まれたチップから得たデータを基に街を変えることです。
信号の場所はここでいいのだろうか、あるいは学校と病院の位置関係はこれでいいのか、など施設の位置関係や交通網までをデータから読み取り、より効率的な街を造ろうとしています。
さらにチップの連動により駐車場を撤廃し、自動運転のクルマしか走らない都市を造ろうとしています。
実は、この自動運転のクルマしか走らない街が不動産に大きな影響を与えようとしているのです。

自動運転の車しか走らない街の不動産価格は下がる?

では実際に自動運転のクルマしか走らなくなる街ができたら不動産の価格はどうなっていくのでしょうか。
自動運転車とは人が運転しなくても自動で走り回るクルマですので、極端な話走らせ続けるという使い方もできますし、遠方に車庫を作れば、土地代の高い場所に駐車場を構える必要はありません。
そういった点から、人は自家用車を持たなくなる可能性があります。そうなると一般家庭にも駐車場がいらなくなりますので、駐車場付で割高だった不動産は価格を下げざるを得ません。

また、クルマで通勤している人は運転の負担が減ります。運転の負担が理由で都市部に住んでいた人も、自動運転のクルマの中でくつろげるのであれば自宅は都市部でなくても良くなります。大型のマンションも駐車場がいらなくなります。

さらに、ショッピングモールの駐車場もいらなくなりますし、個人で土地活用している駐車場もいらなくなります。駐車場がいらなくなった土地には別の不動産が建てられますので、供給が増えます。駐車場問題だけでも不動産価格が安くなる理由は多分に考えられます。

一方で、埋め込まれたチップのデータを基に、マンション管理をし、よりハイレベルの居住空間を作ったり、より暮らしやすい街環境にしたりするなどの方法で価格の底上げができる、という考えもあります。
ただ、駐車場をはじめとして色々な観点から不動産の競争力が落ちるため、下がる可能性が高いのではないでしょうか。
どちらにしろ自動運転のクルマの出現で不動産価格に影響があるのは間違いないでしょう。

まとめ

サイドウォークラボ社は街中に埋め込んだチップのデータを基にさらにハイレベルな都市開発をしようとしています。データを基に人やクルマを動かそうとするやり方はまさにGoogleらしいやり方と言えるでしょう。
この先Googleはウェブだけでなく現実の世界でも道先案内人となってくれるのでしょうか。
いつの日か道を歩いていると信号機から話しかけられたり、行きたいところを指示すると道路がナビゲートしてくれたりする日が来るのかもしれません。
未来都市開発が不動産にどのような影響を与えるのか今後も注目していきたいと思います。

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