新たなレオパレス問題「3時間自動停止エアコン」の真相 | 不動産投資を考えるメディア

新たなレオパレス問題「3時間自動停止エアコン」の真相

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エアコン

ここ最近、何かと悪い意味でニュースなどに取り上げられることが多いレオパレス21。以前は建築基準法に違反が明らかとなり、レオパレスユーザーのみならず世間にも大きな影響を与えました。

この事件により、レオパレス陣営には大打撃となりましたが、新たに今回レオパレスの「3時間で自動停止するエアコン」がSNS等で大きな話題となっています。何故このような仕様になったのか、レオパレスの“意図”は一体何なのでしょうか?

以前発覚した「建築基準法違反」とは?

約2ヵ月前、レオパレスは1996年から2009年に建てられた施行物件の一部に、建築基準法違反の疑いがあるアパート等が発見されたと発表し、波紋を呼びました。その内容は遮音や耐火のために共同住宅の各住戸間に設置される「界壁」が設置不十分だったというもの。

そして、この騒動を受けてレオパレスが調査したところ、「ゴールドレジデンス」「ニューゴールドレジデンス」シリーズについて、184棟中168棟に界壁が設置されていないことが確認されました。この段階で“90%以上”の物件が建築基準法に違反している事になります。

今回の調査対象となったのは915棟ですので、このペースで進めば800棟を超える物件が建築基準法に違反する計算になり、大きな話題となりました。

新たな問題「3時間で自動停止するエアコン」

そして、今回新たに問題となっているのが「3時間で自動停止するエアコン」。

東京都監察医務院によると、昨年夏に熱中症で亡くなった人の数は屋外より屋内のほうが多く、屋内で亡くなった人の71%はクーラーを使用していなかったとされています。今年も夏に突入しましたが、例年より猛暑日が続いており7月16日~22日の熱中症による搬送者数は2万2647人、死者65人(消防庁速報値)で、死者数においては昨年の6月~9月の46人をたった1週間で上回ることになり、全国各地で深刻な状況となっています。

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そんな異常気象とも呼べる猛暑の続く中、3時間で自動停止するエアコンの設定に「生死に関係する」「怖すぎる」といった声がSNSで拡散し、大きな反響を呼んでいます。しかし、この問題は今年に限った話ではなく、数年前からレオパレスユーザーには深刻な問題だったようで、中にはエアコン自体を変えて対策したとされるケースもありました。

何故このような仕様になったのかレオパレス側は、「同機能は、国における政策の一環として進められている地球温暖化対策を踏まえて、節電対策を目的とした3時間停止機能付きエアコンを推奨していました」と回答をしています。

なお、この機能については建築基準法違反物件のように、全ての物件に該当するわけではなく、2002年1月~2015年3月の間に建築されたものが対象であり、それ以降に建築された物件には自動停止機能付きエアコンは使われていないとの事。

とは言え、2015年3月までに建築された物件が該当するという事は、現在市場に出回っている物件の相当数が該当することになるため、レオパレスを利用する多くのユーザーが直面する問題となりそうです。

レオパレス側の対応とユーザーの対策

この問題についてレオパレス側の対応は、「入居者からの申し出があった場合、もしくは空室になっている部屋から順次対応していく」との事。ただし、自動停止機能の付いていないリモコンを使っても、一部機種については本体基盤制御機能のため、解除が不可になっているようです。

このような場合、エアコンの買い換えが余儀なくされることになります。レオパレスの賃貸物件は「家具家電付き」と謳っていますが、仮に入居者がエアコンを変更したケースでの退去時の原状回復費用についてはどのように扱いになるのでしょうか?

この点において、レオパレスの公式サイトではエアコン設置について次のような回答が行われています。

  • 退去の際はダクト部分の処理をきちんと行う
  • 退去の際は必ず撤去する(レオパレスで買取はしない)
  • ダクト穴がない部屋で新規に穴を開けての設置作業は不可

つまり、今回の騒動の対象となっているエアコンを入居者側で新規に買い替えたとしても、退去時には「入居者が撤去費用を負担する」事態になる可能性があります。契約の見直しによって、修正された部分があるかもしれませんので、現入居者や入居希望者はレオパレスへの確認や相談が必要不可欠だと言えます。

どちらにしろ施工不良問題だけでもレオパレス陣営には大きなダメージになったのは変わりなく、今後の動向は見逃せないものになるでしょう。

まとめ

レオパレスは今回紹介した以外にも「家賃減額」など諸問題を抱えており、一部のオーナーからいくつもの訴訟を起こされています。数々の問題はレオパレス側だけでなく、オーナーにも直接被害が及んでいるため、どれだけ好条件の物件でも安心できない事が一連の事件で浮き彫りになりました。このように、いつ起こるかわからないリスクは不動産投資には付き物です。被害を最小限に抑えるためにも徹底したリスクヘッジは必要不可欠になるでしょう。

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