ゴールデンゲインも破綻で相次ぐシェアハウス問題。実際の口コミは? | 不動産投資を考えるメディア

ゴールデンゲインも破綻で相次ぐシェアハウス問題。実際の口コミは?

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お金と家

かねてよりシェアハウス詐欺の一つとして報道されていた「ゴールデンゲイン社」が5月22日、ついに破産手続きの開始を決定しました。
シェアハウスの事件と言えば、最も世間を騒がせたスマートデイズ社の破綻が、地方銀行の一つであるスルガ銀行の書類偽装問題にまで発展したことはご存知の方も多いことでしょう。

男女関係なく他人との暮らしを共有でき、都内に住みながらにして家賃も安く抑えられると一時は人気だったシェアハウスですが、今回のゴールデンゲイン社破綻に至るまでの間に、すっかり詐欺の代名詞のようになっています。

果たして、シェアハウスは本当に詐欺の手段として利用するしかないのでしょうか。
そこで今回は、ゴールデンゲイン社やスマートデイズ社が破綻に至った経緯等をまとめ、実際のシェアハウスのメリットや口コミについて調べてみました。

ゴールデンゲイン社とは?破綻の背景にやはりスルガ銀行が

練馬区、板橋区、葛飾区、足立区。
都内を中心として100棟を建設したと言われるゴールデンゲイン社ですが、最盛期には40億円を超える利益を出していたと言います。

しかし何故、ゴールデンゲインは破綻に追い込まれたのでしょうか。
スルガ銀行が関わっているという報道をご存知の方も多いかと思いますが、今回はその詳しい経緯を探ってみたいと思います。

ゴールデンゲイン社の設立と事業内容

2015年7月に日向司代表によって設立されたゴールデンゲイン株式会社。
主に一般投資家用のシェアハウス物件の販売を行い、規模を拡大してきました。

2016年には売り上げが43億円にもなり、一時はゴールデンゲイン物件の管理会社である「GGハウスマネジメント」がインターネットメディアで単独の特集を組まれるなど、知名度と共にその勢いは更に増していくだろうと思われていました。

融資をしていたのはやはり「スルガ銀行」

順調な事業拡大が見込まれていたその矢先、物件を手に入れたオーナーたちを奈落に落とす事件が起こります。

「業界環境の激変でオーナーへの賃料を支払うことが極めて困難となった」

昨年12月にこんな文書がオーナーへ送られてきたというのです。そのまま事態が収まるどころか、ゴールデンゲイン社の代表以外の役員が全員辞任する異常事態にまで発展し、オーナーたちが夢を描いたシェアハウスは突然にして儚く消える事態に…。

更に同時期、スマートデイズでも異変は起きており、オーナーへの支払いを1月よりストップします。
一体何が起こったのでしょうか?

周知のとおり、各シェアハウス物件は既に自転車操業の状態に陥っており、オーナーへの支払うための資金は、スルガ銀行の融資を受けた物件購入者からの売上で賄われていたのです。
現在のスルガ銀行問題は、これが発端となっています。

スルガ銀行の融資打ち切り。そして破産へ…

途中でスルガ銀行も上記までの実態を知ったのか、シェアハウスへの新規融資をストップ。
それを機にオーナーへの賃料の支払いも止まり、一気にシェアハウス問題となって世間に知れ渡ることになりました。

同時にそれはスルガ銀行も自身の首を絞めることになります。
審査時の書類改ざんを知っていながら高リスク案件に融資したとして、融資した側にも問題があるとの報道が過熱し、株価は急落。本記事執筆時点で1200円を切り1100円台を推移しています。

そして5月22日、ついにゴールデンゲイン社は「債権者による破産申立て」という例を見ることの少ない手段により破産を迎えたのです。

スマートデイズ、ゴールデンゲイン…相次ぐシェアハウス問題の実態

さて、ゴールデンゲイン社の代表である日向氏はどのように思っているのでしょうか。
これまでの報道では「新しい事務所を探している。事業は継続。」「オーナーとスルガ銀行との交渉には責任をもって対応する」と述べています。
とはいえ、スマートデイズと今回の件に加え、サクトインベストメントパートナーズ、そしてミニアパートでのサブリースを行っていた株式会社ガヤルドの2社が音信不通とのこと。
果たしてシェアハウスは今後どうなっていくのでしょう。

今後の展望

相次ぐシェアハウス問題は「リスクを確認しないで融資を受けたオーナーにも問題があるのではないか」という声も上がってきており、もはや誰の怒りの矛先がどこに向かうのか予想もつかない事態となっています。
現状として、スマートデイズ社とゴールデンゲイン社については方向性が見えてきたと言えますが、音信不通の他2社についてまだまだ何が起こるか分からない状況。
しかし、明るい話題に転じる可能性はまずないと考えるのが自然です。

相次いで事件化する理由

では何故、何社もの案件が事件化するのか。
賃貸事業としてはシェアハウス自体が高リスクと言われており、その物件を高価格、高金利で購入し、更にはサブリースというシステムで家賃を保証するという事に無理があります。

そのリスクに気付くことなくオーナーたちはセミナー等に参加。
不動産関連のセミナーでは、その場で契約させられたという詐欺も耳にしますが、即契約が無かったにしても、事件化している各社の案件がオーナーに対する欺罔行為と言われても仕方ありません。

シェアハウスの実際のところ

シェアハウスというシステム自体はそこまで悪いものなのでしょうか。
各社の報道を見ていくと「融資の利率が低い今が良い」「コンセプト物件だから入居率が高い」「部屋数を多くできるから家賃収入が増える」といった謳い文句が多かったとの事。

確かに理屈で考えれば、マイナス金利による空前の低利率、そしてコンセプト型というのは時代背景を見ると悪くなさそうです。それに加え、一般的なアパートであれば4~6部屋程度が限界ですから、共有スペース以外は全て小部屋という事であれば部屋数も稼げます。

そこで、オーナーではなく実際の入居者側の需要について調べてみました。

シェアハウスに暮らす人々の口コミ

シェアハウスというまだ歴史の浅い賃貸事業を考えると、一般的な賃貸需要で考えるよりも実際の口コミを知りたいところ。
そこで、ミクル株式会社が提供する「マンションコミュニティ」に書き込まれたものから、本音で語られている口コミを見てみましょう。

マンションコミュニティ「シェアハウス」の実際の口コミ

「シェアハウス、都内で5~6万で収まるなら住んでみたい気もするけど…。それ以上なら普通に部屋を借りる方がいいな。 」

「汚いテーブル、汚い食器、一日ほったらかしの炊飯器、貧乏集りでも適応出来たら快適?毎晩パーティーでテーブル、キッチン独占それがシェアハウス」

「私も○○(社名)が運営する○○(物件名)に住んでいました。キッチンは本当に汚いです。炊飯器は洗わないでそのまま、お皿やフライパンも流しに放置。キッチンが汚すぎて使わない人もいました。」

「最近までいくつかシェアハウスを利用していました。〇〇(社名)と○○(社名)は管理がよく特に問題はなかったです!お悩みの皆さん、引っ越しをお勧めいたしますよ!!」

「皆勘違いしすぎ!ホテルかなんかと勘違いしてない? (中略)皆がきれいに使えば清掃業者なんかいらないし、人が汚したものは掃除しない精神なんてシェアハウス向いてないよ。 ほとんどの人が常識がない子、一人暮らしが初めてだからこういったトラブルはどうしても起こる。」

「私のところ楽しいですよ?!○○(物件名)です!部活やイベントも勝手に住人さんでやってます!過去には、トラブルメーカーな住人さんも居ましたが、同居のハウスマネージャーが色々相談に乗ってくれました!パーティーも、最早住人さんが勝手に企画するので、マネージャーはあんまりやりません(笑)」

引用:マンションコミュニティ「シェアハウス」
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/327095/res/1-1000/

まとめ

今回は、ゴールデンゲインの破綻を機に、改めてシェアハウス問題について考えてみました。
最後の口コミを見る限りでは、良い物件もあれば悪い物件もあるようですが、悪い口コミに共通しているのは衛生面に関する事。やはり、不特定多数の人が住むとなると、マナー面での問題が大きいようです。
しかし、快適なシェアハウスライフを送っているという書き込みもあり、そこでは住人同士の繋がりや運営会社による管理が良いという声が共通して多くみられました。

シェアハウスを運営するのであれば、オーナーとして支払いに問題が無く、管理会社がしっかりしたものであるとするなら、決してシェアハウスそのものが悪いと決めつけられるものでもないのかもしれません。
家賃が抑えられる、寂しくない、出会いがある、共有部は管理会社が清掃してくれるなど、入居者にメリットが多くあるのは確かですが、まだまだ定着していない文化であるのも事実。

シェアハウスの悪いイメージが今後払拭されていけば、不動産投資としても積極的に検討したいものになっていくのかも知れません。

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