日本を狙う海外投資家。なぜゴールドマンサックスは虎ノ門ヒルズに300億円投資したのか? | 不動産投資を考えるメディア

日本を狙う海外投資家。なぜゴールドマンサックスは虎ノ門ヒルズに300億円投資したのか?

シェアする

海外投資家イメージ

昨年5月ゴールドマン・サックス・グループが虎ノ門ヒルズに投資をしました。投資額300億円と言われています。東京オリンピックが決定して以降、東京都心の不動産は徐々に値上がりしてきましたが、日本だけでなく海外の投資家も多く投資をしています。300億円もの投資をするメリットとはどのようなものなのでしょうか。

世界に誇る東京の経済水準

東京が世界の投資家に注目される理由のひとつには、一極集中的な人口数が関係していると思われます。世界の都市で見る人口ランキングでは2位のインドのデリーを大きく離し世界一にランクインしています。少子化時代に突入した日本で、東京だけは増え続けているいびつな現象も投資家の投資熱をあおっているのではないでしょうか。

人口の増加はそのまま経済にも直結すると考えられています。中国、ロシア、ブラジル、中国の4国がBRICs(ブリックス)と総称され、世界経済の中でもこの4国は近年著しく成長していますが、BRICsの人口は合わせると、世界で43%近くを占める大国になっています。都市別で見ると人口で世界一の東京は、都市別ランキングのGDP部門でも世界一です。このような条件のそろった都市であれば、世界の投資家が注目するのは当然といえるでしょう。

ライフスタイルの変化で成長している東京

現在のビジネスマンやOLは一昔前と違い、郊外での暮らしより日常的に趣味や同僚と向き合える会社の近くに住む傾向があります。土曜日や日曜日に郊外で日常の仕事などから切り離された時間を楽しむことより、仕事の帰りなどに趣味のジムや習い事に行ったり、同僚などと食事ができる時間を優先しています。多少家賃は高いですが、東京都心でそういった時間を手に入れるのが、今の社会人の一般的な嗜好といえるでしょう。

そういったライフスタイルの変化が東京を成長させている理由のひとつでもあります。その傾向はオリンピックを開催することでさらに大きくなると思われますので、物件価格は高くなってもそれなりの家賃がとれるでしょう。

円安状態も後押し

さらに東京の不動産人気は為替の円安も影響しています。海外投資家からすると割安で物件を購入できる状況です。東京オリンピックに向けて上昇傾向にある都市の為替が安くなっているということであれば、投資条件は非常に良い状態だといえるでしょう。東京オリンピックまでは時間も迫ってきているため、円安が購入に拍車をかけているのも事実です。

投資対象となる虎ノ門ヒルズとは

虎ノ門ヒルズは六本木ヒルズを手掛けた森ビルが建築しました。森ビルはその他にも、表参道ヒルズ、アークヒルズ、愛宕タワーなど、オフィスと住居が併設する巨大施設を主とし開発を手掛けています。そういった意味で言うと、虎ノ門ヒルズは今まで蓄積されたノウハウで森ビルが計画した一大プロジェクトになります。プロジェクトはこれで終わるわけではなく、今後も隣接したエリアで同じ規模の建築予定がありますので、投資家の目からするとマイナス要因のない堅実な投資だといえるでしょう。

ゴールドマンサックス社の思惑

ゴールドマン・サックス・グループが虎ノ門ヒルズを購入した理由のひとつは、虎ノ門エリアがアジアヘッドクォーター特区になっているということが考えられます。ヘッドクォーター特区とは外国企業を積極的に誘致することでアジアのビジネスの中心として稼働することを示唆する計画です。当然外国からの企業は増え不動産価値は上昇するというシナリオを描くことができます。

ゴールドマン・サックス・グループは虎ノ門ヒルズをRIETに取り入れたいという思惑があるはずですので、海外から注目されるエリアで、外国企業の拠点となるエリアになる可能性があれば300億円投入しても高いとは感じていないでしょう。

実は虎ノ門ヒルズの住宅部門である虎ノ門ヒルズレジデンスの区分所有部分の半数以上は海外投資家が購入していますので、REITとしての検証済みの投資だといえるのではないでしょうか。このような戦略は個人投資家が知識として蓄積するには良い材料と言えます。

まとめ

個人投資家の動向をしっかり検証しREITに組み入れるゴールドマン・サックス・グループの卓越した投資センスには脱帽するものがあります。東京の不動産にはヘッドクォーター計画、円安傾向、東京オリンピックなど、投資に値する要素は多分にあります。東京に注目しているこのような海外投資家の傾向を自分の物にすることで、より効率的な投資シミュレーションが描けるのではないでしょうか。海外投資家の動向には今後も注目していきたいと思います。

5/5 (1)

記事の平均評価

各種お問い合わせやご相談はこちら