移動可能な未来の4畳半!?「エコカプセル」が日本上陸間近!

Ecocapsule
もしかしたら、場所を選ばずに不動産投資ができるかもしれない。そんな夢のような「4畳半の家」が、注目を集めています。その家の名は「エコカプセル(Ecocapsule)」。約6㎡という住居面積の中にベッドやバス・トイレ、キッチンが設置されており、電気は自家発電。エネルギーや場所に依存しない小さなトレーラーハウスです。

以前、東京ビッグサイトで開かれた「スマートエネルギーWeek2018」でも大注目だったエコカプセル。もしかすると住まいという概念に少し変化をもたらすかもしれません。今回はエコカプセルが不動産業界と関わりを持つ日が来るか検証してみたいと思います。

未来の住居「エコカプセル」とは?

エコカプセルとは長さ4.67m×幅2.20m×高さ2.50mの卵形トレーラーハウス。屋根には太陽光パネル、アンテナのように伸びる風力発電も備えた究極のエコハウスです。正面と背面には開閉可能なスモーク窓が付いており、外からは覗けない仕様。まさに近未来のタイムマシンを彷彿させる風貌です。

室内の延べ床面積は8.2㎡、使用可能な床面積は6.3㎡で昔懐かしの4畳半程度の広さ。ドアを開けて左手には小さなキッチン、入り口正面にはバス・トイレ、洗面が付いた小部屋があります。

【出典】ECOCAPSULE

室内の右手が主な居住スペース。シングルサイズのベッドと折りたたみ可能なテーブルが設置されており、正面と背後に窓が設置されているという作りです。テーブルを折りたためば空いたスペースの分までベッドの拡張が可能。シングルサイズのベッドをダブルサイズにできる賢い作りです。

【出典】ECOCAPSULE

大人2人でもゆったり寝られるスペースが確保されていますから、単身者向けとしても十分なスペースと言えるでしょう。

移動可能な4畳半!?気になる設備は?

エコカプセルは「移動可能な4畳半」ではありますが、自走はできません。車での牽引や2tトラックでの移動がメインになります。気になるのは設備関連。公式サイトで公表されている設備のスペックを一挙にまとめてみました。

最大電力風力750W、太陽880W
電圧12V / 24V、ソケット110 / 230V
内蔵バッテリー10kW(4日間分の電力)
照明LED照明
収納キャビネット、ラック等
ベッド(拡張時)2m×1.45m
水道99.998%の汚れを除去するろ過システムで雨水や川の水が利用可能。水道蛇口にもフィルター付き。
トイレ排水タンクとバイオトイレの併用(第二世代にて焼却式にバージョンアップ)
その他床暖房・給湯器・スマートホームシステム・インターネット・避雷・スマートフォン専用アプリ
オプションミニ冷蔵庫・ミニ洗濯機

風力と太陽光で充電されたバッテリーは、最大4日分の電力が賄えるのは注目すべき点。また生活水は雨水や川の水をろ過して使用でき、販売が予定されている第二世代は汚水を焼却して少量の灰にするシステムが採用されるとされています。

エコカプセル公式サイトの動画

室内画像等をご覧いただきましたが、公式サイトがアップする動画も公開されています。

エコカプセルを住まいとして楽しむ具体的な生活感が再現されています。エコカプセルが置かれているのは、周辺が緑に囲まれた閑静な住宅街。男女二人が何ら不自由なく生活する様子が映されており、これならどこでも生活できそうだという想像を掻き立てます。

エコカプセルで不動産投資は可能?

さて、究極のエコハウスとも言えるエコカプセルですが、投資として活用できそうでしょうか。日本ではアジア総代理店であるYBM JAPAN株式会社にて取り扱いを開始しています。現在のところ日本円での細かな販売価格などは公表されていませんが、公式サイトを見ると、価格は第二世代タイプで7万9,000ユーロ。日本円にして約1000万円ですが、輸送費に2,500ユーロ(約30万円)が必要となっています。

では、投資という観点から少し考えてみましょう。まずオートキャンプ場の稼働率は一般的に15%ほどが平均だと言われています。春から秋にかけてのキャンプシーズンが仮に180日として、30日ほどレンタルできれば上々といったところでしょう。レンタル料を仮に1名あたり1万円、2名価格に固定して2万円でレンタルしても年間で60万円程度の収入です。つまり投資金額の回収には16年ほどかかる計算になりますので、投資を前提とすると儲かるとは言い難いのが現状です。

しかし、ここ数年でアウトドアに火が付いたように人気が集まっており、キャンプをしながら豪華な食事も楽しめる「グランピング」が流行しています。そんなキャンプブームに加えてエコカプセルという目新しさがウケるとするなら、3泊4日レンタルで数万円に設定しても需要が見込めるかもしれません。そもそもエコカプセルはキャンプではなく普通の住まいとしても活用できます。365日計算で稼働率を限りなく上げていけば、高利回りも期待できるでしょう。

エコカプセルは「場所を選ばない」「電気水道などの管理費が不要」「自分でも利用できる」というのが最大のメリット。今のところ日本でエコカプセルを購入した人というニュースなどはありません。そう考えると、投資としての魅力が全くないわけではなさそうです。あとは量産と低価格が実現できるかどうか。土地と家を持つという住まいの常識が変わる日も、そう遠くないのかもしれません。

まとめ

エコカプセルはキャンピングトレーラーと同様に固定資産税や不動産取得税がかからないメリットもあります。もちろん減価償却費を計上するのも可能でしょう。ただ、雨水や川の水が足りない時のための緊急時用に水道を引いたり、風で動かないように地面に固定したりすれば、固定資産税の対象とされる可能性もあります。また、移動可能であることから住民票の申請が難しく、賃貸という一つの住まいとするのは難しいと考えた方が良いでしょう。とはいえ、サブスクリプション住宅も台頭してきた昨今。どこでも移動できる4畳半の賃貸アパートという響きだけでも、ちょっとワクワクする気持ちが湧く人も多いのではないでしょうか。

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