クラウドファンディングで投資できる不動産の小口投資法 | 不動産投資を考えるメディア

クラウドファンディングで投資できる不動産の小口投資法

クラウドファンディングで投資できる不動産の小口投資法

「不動産投資をやってみたいけど、大金が必要なのでは?」と思っている方は多いと思います。
現物の不動産投資では確かにある程度まとまった初期費用がかかりますが、最近では不動産の小口投資方法として、証券化商品として市場で取引されているREIT以外に、小規模不動産特定共同事業の規制緩和に伴ったクラウドファンディングによる少額投資にも注目が集まっています。

小規模不動産特定共同事業とは?

小規模不動産特定共同事業とは、宅地建物取引業の免許を持った不動産の専門家が複数の投資家から出資を募って不動産を取得し、家賃収入や物件の売却などで得た収益を投資家に再分配する仕組みです。
日本政府は、近年全国で発生している空き家対策の一環として、小規模不動産特定共同事業の様々な規制緩和に乗り出しています。

クラウドファンディングで資金調達が容易に

これまで小規模不動産特定共同事業を行うには許可制だったのですが、規制緩和により届出制になり、さらに事業を行うための資本金の基準を緩和、事業者がクラウドファンディングで出資者を募りやすいようにインターネット上の手続きをしやすくするなどの改革が進められています。
運営方法は様々で、事業主体となる不動産会社と投資家で任意組合を作って不動産を取得する方法もありますし、投資案件ごとに特別目的会社(SPC)を作り、運営する方法もあります。
中でも特に人気なのはこのSPCを活用した方法で、出資者の募集のためにクラウドファンディングを利用して資金を集める方法が注目されています。
SPCでは1つ1つの店舗や空きアパート、古民家などの個別の不動産に投資をする投資組合ができるため個人投資家にも大変人気となっています。

15万円で京都の町家のオーナーに!?

最近ではある不動産会社が京都の町家を投資対象として、クラウドファンディングで投資資金を集めた事例が注目されました。
クラウドファンディングで出資者を募った結果、目標額の7200万円に到達し、2018年1月から宿泊施設として運営することになったのです。
出資額の最低金額は、1口5万円×3口以上=15万円で、想定利回りは10%、初回の収益分配は運営スタートから半年後とのこと。
少額投資できるだけではなく、京都の町家で物件の場所もわかっているので、投資対象も明確です。そのため需給予測もしやすく、個人投資家にとってはリスクを軽減することにもつながります。
さらに、利回りがREITより高いということで、不動産投資に興味を持っていてもなかなか一歩を踏み出せなかった初心者を中心に人気が集まりました。

地方都市の小口投資も見逃せない

宿泊施設だけではなく、住居施設でも小規模不動産特定共同事業を活用して出資者を募っている不動産会社もあります。
ある地方都市に拠点を置く総合不動産会社では、単身向け賃貸マンションの出資者を募っています。建築する物件は、ある地方都市のJRの駅から徒歩6分の好立地。中心商店街や大手企業の支社が立ち並ぶオフィス街からも近い物件です。大手企業で転勤になった人をターゲットとして、建築後10年間は入居率98%を想定しています。利回りは満室時で5%前後。出資額は一口100万円×5口で500万円とやや高めですが、こちらも投資対象が明確で比較的出資しやすいのがポイントになっています。

まとめ

不動産投資の初心者が、一棟マンションやアパートなどの収益物件を取得するには初期投資額が大きく、その分リスクも高いため躊躇してしまうかも知れません。さらに物件価格が高騰している現在では、高い賃貸需要を維持し続ける好立地の物件を取得するのもなかなか難しいのが現状です。
しかし、今回ご紹介した不動産の小口投資法を活用すれば、好立地の物件に少額資金で投資することが可能になります。現物の不動産投資とは少し違いますが、こうした小口投資で経験を積んでから実際の不動産投資をスタートするのもいいかも知れません。
しかし、小口投資にはデメリットもあります。REITなら投資対象物件が複数なので、一部の物件に空室が出ても他の物件でその収益をカバーすることが可能です。しかし、投資対象が明確な小口投資の場合、その物件で空室が出てしまえば、利回りに大きな影響が出てしまいます。また、昨今危惧されている地震などの自然災害でも、その物件に被害が出れば収益にも大きな影響があるかも知れません。さらに、事業主体になっている不動産会社の財務体質もチェックする必要があります。
クラウドファンディングによって小口投資がしやすい環境になっていますが、安易に判断せず、これらのリスクも踏まえた上でスタートするのが成功の秘訣と言えるかも知れません。

各種お問い合わせやご相談はこちら