賃貸物件に併設したい「コインランドリー投資」の魅力とは?

コインランドリーのイメージ
不動産投資といえばマンション経営やアパート経営、リノベーションによる古民家再生など、条件や好みに応じて多種多様です。中でもコインランドリー投資は資産運用EXPOで度々ブースが出されており、その都度話題になっています。最近では次世代型のオシャレなコインランドリーも登場し、女性の注目を集めるほどです。

果たしてコインランドリー投資は儲かるのでしょうか。注目されているコインランドリー投資の実態に迫ってみたいと思います。

新しいタイプのコインランドリー

コインランドリーは雰囲気が暗く、利用するのは学生や独身の男性くらいネガティヴなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。洗濯が嫌いだとか、洗濯機がない人が使う場所だと思っている人も多いことでしょう。

ただ最近は、オシャレで女性でも使える新世代のコインランドリーが次々と登場しています。中には、なんとカフェが併設されているコインランドリーまであるのです。その影響もあって、女性や主婦層でもコインランドリーの利用者が多くなっていると言われています。

【出典】Baluko Laundry Place

最近よく見られるようになった新しいタイプのコインランドリーは、以下のような特徴があります。

  • 看板が大きく外国のカフェのようなイメージ
  • ガラス張りのコンビニのような外観
  • 店舗内にテーブルと椅子が設置、コーヒーを飲んだり本を読んだりできる
  • 家では洗えない羽毛布団や布団、靴などが洗える
  • 代行サービスがあり洗濯後取り出してたたんでくれる
  • メールで洗濯が終わったことを知らせてくれる

特に外観、内装はオシャレで目をひくものがあり、これなら女性も安心して使えるという印象。また家では洗えない布団や靴などが洗えるのも魅力の一つでしょう。特に共働きで忙しい世帯だと、洗濯はどうしても夜遅くになります。最近では、衣類に合わせた洗濯や乾燥、たたみ作業の代行までしてくれるコインランドリーも登場。忙しいサラリーマンや女性でも利用しやすい、これまでにないコインランドリーが多くなっているのです。

コインランドリー投資のメリット

コインランドリー経営は賃貸経営ではありませんが、賃貸経営と同等のメリットがあります。

  • 節税効果は賃貸経営とほぼ変わらない
  • 人件費がかからずその他ランニングコストも安い
  • 競合が比較的に少ない
  • 滞納リスクがない

不動産投資であれば減価償却費、ローン返済の金利、各種税金が経費となり損益通算をすることで節税できます。コインランドリー投資も同じように洗濯機などの減価償却費や電気料金、水道料金、看板や広告などが経費として認められます。さらに、土地活用をしている場合はアパート経営で受けられる小規模宅地の特例も受けられるケースもあり、十分な節税効果になります。

コインランドリー投資のデメリット

デメリットは売り上げがエリアのニーズに大きく左右される点です。初期費用が高額な割に客単価が低いため、慎重な市場調査が必要になります。また店舗づくりも売り上げに影響する時代ですから、デザイナーや業者、コンサルタントと相談しながら進めることが大切です。

そしてコインランドリーは滞納リスクに悩まされないのが大きなメリット。ただ上述の通り、マーケティングに失敗すると集客が全く見込めません。月の家賃が約束された賃貸と違い、その日その日の売り上げが非常に大事になるのがコインランドリー投資なのです。

また賃貸経営だと団体信用生命保険の仕組みを「生命保険代わり」というメリットに置き換えて解説されますが、コインランドリーは団体信用生命保険には加入できません。コインランドリーでは機器などをリースする際などに団体信用生命保険には加入しないため、生命保険代わりにはならないのです。

コインランドリー投資の利回りはどのくらい?

コインランドリー投資のもっとも大きなメリットは経済的利益でしょう。利回りは一般的には15%と言われていますが、果たして本当に利回り15%を見込めるのでしょうか。ここでコインランドリー市場の実態を見てみましょう。以下は独立行政法人中小企業基盤整備機構が調査した、全国1000人に聞いたアンケート結果です。

【コインランドリーの利用状況】

【出典】J-Net21 コインランドリー

コインランドリーをよく利用しているという人はほとんどいません。全ての年代において現在は利用していないという人が大半を占める状況です。また、独立行政法人中小企業基盤整備機構では、モデルケースとして以下のような試算も公開しています。

【コインランドリー経営の初期費用】

【出典】J-Net21 コインランドリー

上表はあくまで土地を既に持っているとした場合の資産です。つまり土地購入から始めるとして、仮に土地価格が2000万円だとしたら計4,350万円が初期投資額ということになります。

コインランドリー投資の利回り試算

では先ほどの初期投資額4,350万円に対して、最初にお伝えした利回り15%は実現できるでしょうか。簡単に試算してみましょう。

4350万円 × 10% = 約652万円(1年で稼がないといけない額)
625万円 ÷ 365日 = 17,863円(1日で稼がないといけない額)

洗濯機1台の利用料金が500円だとすると、1日に「35人」の利用者があれば利回り15%を確保できます。ただ残念なことにコインランドリーの利用者数というデータは特にありません。よって、コインランドリー経営を行う立地が、果たして一日に35人の利用者を見込めるかどうかが非常に重要ということになります。

コインランドリーの洗濯機容量は、1台10㎏前後。毎日通わず3~4日に1度洗濯物を溜めて訪れる人がほとんどでしょう。そう考えると、果たしてどのくらいの利用者が見込めるのかという疑問が残ります。

コインランドリー経営を始めるには?

コインランドリーは昔とはイメージが変わり、客層も拡大され、投資としてやってみる価値はありそうだということはわかりました。では実際にどのように取り組めばいいのでしょうか。コインランドリーを始めるには2種類の方法があります。ひとつは物件探しから機器の購入、経営までを全て自分で実行する方法、もうひとつはフランチャイズに加盟する方法です。

自主経営で始める

自身の土地活用であれ、市場調査をして需要のある場所かどうかはしっかり調べましょう。コインランドリーは、賃貸経営と違って単価が数百円から千円台という薄利多売のビジネス。先行投資した分を回収できるだけのニーズが見込めるエリアを選ぶことが何よりも重要です。

場所が決まったら、あとは他とは違う新しいタイプのコインランドリーに仕上げて差別化を図ります。自分一人の考えで突き進むのではなく、外観などはデザイナーと相談しながら進めていきましょう。単に簡易的な建物を建てて機材を置いただけの古いタイプのコインランドリーにならないようにするのが秘訣です。

前述までの通り、機器などを揃えるだけでも2,000万円はかかります。収支シミュレーションも忘れずに行いましょう。

フランチャイズで始める

フランチャイズ店舗に加盟する場合、場所の選定や機器の準備は業者が全部やってくれます。きちんと市場ニーズを把握していますし、先に紹介したオシャレな店舗づくりもノウハウを持っているため強い味方と言えるでしょう。

また、フランチャイズの業者によって、加盟金がかかったり月々のロイヤルティを納めたりという違いがあります。やはり最終的には、自分自身による収支シミュレーションとマーケティングが重要になるのは自主経営もフランチャイズも変わりません。

まとめ

インターネットのコラムでも度々目にするコインランドリー投資。コインランドリー業界は年々市場拡大しており、不動産投資の面から見ても一つの選択肢になり得ます。ただし客足に左右されるのがコインランドリー事業。市場調査がとても重要になるのは間違いありません。

女性の好むカフェを設置したりキッズスペースを作ったりするなど、工夫ひとつで売り上げも違ってくるでしょう。しっかりシミュレーションして取り組むことが大切です。

5/5 (1)

記事の平均評価