タワマンは地震に強い?高層マンションの耐震性や建築構造を解説 | 不動産投資を考えるメディア

タワマンは地震に強い?高層マンションの耐震性や建築構造を解説

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タワーマンション群

2018年6月18日、大阪北部を中心とする震度6弱の地震が発生しました。もともと地震大国と言われるほど地震が多い日本。これから不動産投資を始めるにあたって、大地震による被害規模に直結する「耐震性」の確認は間違いなく必須となります。

中でも、需要の高いタワーマンションは収益物件として購入する方も多いはず。しかし通常のマンションに比べると、高層であるタワーマンションはその耐震性が心配されます。そこで今回は、タワーマンションの耐震性と地震対策について解説していきます。

3種類の建築構造について

一般的な建築形式として「耐震構造」「免震構造」「制震構造」の3種類があり、これらは1981年6月以降に建築確認申請を取得している耐震性の優れた建物を意味します。まずは、この3種類別の違いについて理解していきましょう。

耐震構造

耐震構造とは、頑丈な柱や梁により強度を高めて、建物そのものが地震に耐えられる強度で建築されたもの。現在、建てられているマンションの多くが耐震構造で建築されており、その強度は高い評価を受けています。ただし、地震が発生した際は、揺れの強さが直接建物に伝わるため、家具の倒壊や壁の損傷などが起こってしまうリスクがあります。

制震構造

制震構造とは、建物内に振動軽減装置を設置し、地震エネルギーを吸収することにより振動を抑えるように設計されたもの。地震以外に強風などの揺れにも強く、高層階のタワーマンションでは近年取り入れられることが増えてきています。

免震構造

免震構造とは、建物と地盤の間に免震措置を挟むことで建物と地盤を切り離し、直接揺れが伝わらないように設計されたもの。建物自体の揺れを軽減できることから、家具の倒壊や壁の損傷などの被害が少なくなるメリットがあります。

最新のタワーマンションは「免震構造」が中心

上記のように、それぞれの建築構造によって地震対策へのアプローチ方法は別物となっています。現在、国内で普及しているタワマンは耐震構造が多くなっていますが、最新のタワーマンションでは「免震構造」を基準として耐震性を向上させています。また、建物内における安全性という面でも“免震構造が一歩リード”しているといえるでしょう。

理由としては、大地震による被害は建物の倒壊が1番大きいところですが、近年の優れた工法では日本のタワーマンションの倒壊は余程のことがない限りあまり考えられません。建物ほ次に被害が及ぶのが家具・壁の転倒になるため、屋内の揺れも軽減できる免震構造は、家具の転倒などによる被害も最小限に抑えられるからです。

とある実験によれば、免震構造は「耐震・制震の3分の1程度の揺れ」ともいわれており、地震への対策としては最も優れた構造といえるでしょう。もちろんマンションによっては、免震構造だけでなくプラスとして耐震・制震構造も取り入れているため、「タワマンだから地震に弱そう」とは一概にはいえないのです。

長周期地震動には注意が必要

長周期地震動とは、地震の震源地からある程度の距離があった場合でも、高層マンションが大きく揺れる現象のことをいいます。地震のエネルギーが大きいほど長時間の揺れが続くため、タワーマンションのような高層階マンションでは揺れが大きくなる恐れがあります。

ただし、これは高層階で起きやすい現象です。タワーマンションは高層階になればなるほど分譲で居住し、低層階は賃貸で居住する傾向があります。そのため、低層階では深刻な問題になる恐れは低いですが、「揺れている」という感覚は居住の快適性などに繋がりますので、空室率にも関係してくるでしょう。

まとめ

高層階のタワーマンションは地震に弱いと思われがちですが、実際のところは木造の戸建住宅のほうが倒壊などの危険性は高くなっています。タワーマンションは根強い人気のある収益物件ですので、不動産投資の選択肢として選ばれる方も多いでしょう。これから不動産投資を始める場合にとって、最もリスクとなり得る大地震。マンションの耐震性や建築工法を知っておくだけでも大きな差が出てくるかもしれません。

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