単身入居者のニーズ調査から見る不動産投資 | 不動産投資を考えるメディア

単身入居者のニーズ調査から見る不動産投資

入居減には、将来のターゲット、単身世帯を狙え!

不動産投資で満室経営を目指すのであれば、顧客である住人のニーズを満たすために空室率を下げることが家賃収入を増やすポイントになります。しかし、住人のニーズはどのようにして満たせばいいのかわからない人も多いと思います。

これから日本は人口減社会で首都圏を中心に単身世帯が大きく増えていきます。国立社会保障・人口問題研究所の調査では、2030年の単身世帯数は1872万世帯になると考えられています。

今後、入居者の大部分を占める単身世帯のニーズを把握することが、収入アップの秘訣とも言えるのです。それではアンケート結果から見る単身世帯のニーズについて調べていきましょう。

単身者はどんな部屋に住んでいるのか?

「単身者の住空間」という調査があります。
この調査は、東京ガス都市生活研究所の単身者の住生活研究が、一都三県の30代から50代の単身世帯の男女に聞いた調査です。その調査を見てみると、入居者がどのような入居ニーズを持っているのか、その一端がわかると思います。

単身世帯の1ヶ月の平均住居費は、男性で6万6289円、女性で7万3657円と男女で7000円ぐらいの差があります。これは、女性の方が同じような予算ならば、狭くても駅などに近くて便利な場所に住みたいと考えている人がほぼ半数いるためと思われます。女性単身者は6割ぐらいが東京23区の30㎡ぐらいのワンルームマンションに住んでいるため、必然的に家賃が高めになる傾向があるのです。最寄駅からの距離も女性は徒歩10.2分、男性は11.9分という結果となりました。

寝るだけでも日当たりが良い部屋を好む

「たとえ仕事で昼間部屋にいなくても、窓が多くて明るい住まいが好き」と答えた人が43.7%、やや当てはまると答えた人が35.4%と実に約8割もの人が、窓が多く日当たりが良い物件が好きと答えています。ファミリー用の物件ならば、日当たりを考慮するケースも多いのですが、単身者の場合はあまり日当たりを考慮していない物件が多いというのが、隠れた単身入居者の悩みであり、ニーズでもあったのです。特に女性の単身入居者の意見には、日当たりが悪すぎて、ガーデニングができないという悩みもありました。

コンビニ、郵便局、宅配営業所は周辺に必須

続いて「物件の周辺環境」についてです。周辺環境に求めるのは、主に一人暮らしの不便さを解消してくれる店舗やサービスになります。これについては、男性と女性でやや違いがありました。

男女の単身入居者がともにあった方が良い施設として、上位に挙げたのはコンビニエンスストアと郵便局、宅配便の営業所でした。女性の単身入居者の場合、これ以外にもドラッグストア、パン屋、本屋、カフェといった施設もあった方がいいと回答しています。女性の単身入居者をターゲットとするならば、周辺施設に気を配るのが重要なポイントです。

逆に男性単身入居者でニーズが高いのはクリーニング店です。普段着ているスーツをすぐにクリーニングに出せる部屋がいいというのがポイントになっているようです。一方、内科や歯科などの医療施設やレストランなどは、すぐ近くになくても良いという調査結果も明らかになりました。

常に清潔感のある建物にしておくことも重要

最後に「賃貸物件を防犯という観点で選ぶときにどのようなところをチェックするか?」という回答についてです。
男女ともに上位だったのが、建物の清潔さです。中でも外観や建物の周辺と共用部分が清潔にされているかということに非常に敏感なようです。外観や共用部分が汚れている物件は、防犯上も問題があるのではないかと考える人が多数に上りました。これはオートロックや防犯カメラがあることよりも高いニーズがあるということを知っておくべきでしょう。

また、女性でニーズが高かったのが、2階以上の部屋を選ぶということ(84.6%)と、モニター付きインターホンがある(77.8%)ということでした。昨今、宅配業者を装って部屋に侵入する犯罪も横行しているため、モニター付きインターホンは必須とも思われます。

一方で賃貸住宅の設備については、共用施設や設備が多いと、管理費や共益費が高くなる(86.3%)と考えている人が多く、防犯面などにおいても過度な設備、施設は不要と考えている単身入居者が多いということがわかりました。

ただし、管理費や共益費が軽減できる共用施設や設備ならあっても良い(65.3%)、管理費や共益費が軽減できる共用施設や設備を取り入れたい(53.9%)と考えている人も多いということがわかります。

たとえば、共益費などを軽減して、災害時の水分を確保する、夜道を明るくするための自動販売機などの施設であれば、積極的に取り入れたいという単身入居者も多いという結果になりました。

まとめ

将来の単身世帯は、少子高齢化の影響で若者世代が減り、中高年世代がますます増えていくと言われています。今後はこの記事で紹介した様々なニーズに加え、高齢者の医療やサービスを見据えた単身世帯向けの収益物件も必要になってくることでしょう。

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