新たな不動産取引市場が誕生「FKR不動産オークション」とは? | 不動産投資を考えるメディア

新たな不動産取引市場が誕生「FKR不動産オークション」とは?

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不動産のオークションと聞くと、Yahoo!不動産や裁判所の関わる競売をイメージされる方が多いかと思いますが、実は最近「FKR不動産オークション」という不動産市場の新たなチャネルができたのをご存知でしょうか。

今回は公平、安全、簡単に一般の方でも参加できるFKRオークションの中身と利用方法、どのような特徴のあるサービスなのかをご紹介させていただきます。

FKR不動産オークションとは?

不動産競売の情報収集をする際に「BIT(不動産競売情報サイト)」「981.jp」を利用されたことのある方は多いはず。BITは株式会社NTTデータが最高裁判所から委託を受けて運営している競売情報サイト、981.jpは一般社団法人不動産競売流通協会が運営しているという違いがあります。

そして今回ご紹介させていただくFKR不動産オークションは、一般社団法人不動産競売流通協会が新たに開設した裁判所の競売とはまた別のオークションサイトです。

「BIT」
裁判所が主体の競売情報サイト
「981.jp」
一般社団法人不動産競売流通協会が運営する競売情報サイト
「FKR不動産オークション」
一般社団法人不動産競売流通協会が新たに開設した不動産オークションサイト

BITは裁判所主体のサイトということでご理解いただけるかと思いますが、分かりにくいのは不動産競売流通協会が運営する両サイトの違いです。簡単に言うと、「裁判所の競売案件として売られているもの」と「競売になっていない一般の方の所有物件をオークション形式で売っているもの」の違いと考えれば差し支えありません。

FKR不動産オークションの特徴

次にFKR不動産オークションサイトの特徴を見てみましょう。FKR不動産オークションのメリットは以下の通りです。

【出品者のメリット】
・10万人を超える981.jpの一般会員の他に、各メディアや全国の不動産業者、不動産デベロッパー、投資家などと広い範囲で物件情報を発信できる
・出品から売却後の決済まで1ヶ月~1.5ヶ月程度とスピーディに売却できる
・一般オークションであるため、高値で売却できる可能性がある
・不動産会社の査定などに左右されないため、公正な価格で売却できる
【入札者のメリット】
・一般社団法人不動産競売流通協会の会員である不動産会社のサポートを受けられるため、初心者でも入札から引き渡しまで安心して任せられる
・正式な競売でも一般の売買案件でもないため、市場に出回らない物件を見つけられる
・不動産会社のサポートがあるため競売にありがちな占有問題に悩まされない
・仲介手数料の代わりに1%、若しくは3万円と非常に安い手数料で済む
・保証金が2~10%と安いため入札が気軽にできる

上記のメリットこそがFKR不動産オークションの特徴かもしれませんが、そもそも不動産競売流通協会自体が非営利を基本とする一般社団法人で「競売不動産取扱主任者試験」も実施している団体であるため、一般の不動産オークションと比べるとFKR不動産オークションは信頼性が高いと言えます。

言い方を変えると、「安全な競売取引を啓蒙する団体が開催するインターネット競売」という風に考えても良いかもしれません。

FKR不動産オークションの仕組み

競売でもなく一般市場に出回る物件でもない案件を取り扱うとなれば、FKR不動産オークションの仕組みが気になるところです。まずは出品者の側から見た仕組みや手続きの流れを見てみましょう。

【出品者から見たオークションの流れ】
1.(例)債務が返済できない、相続で揉めて急いで売却しなければいけなくなった等
2.FKR不動産オークションへ問い合わせて必要書類を準備
3.FKR会員である不動産会社が物件調査を行って査定
4.最低売却価格を相談の上で決定して物件情報資料の作成が行われる
5.物件情報資料が公開される前に改めて内容を確認
6.最低売却価格以上の入札が1件でもあれば売却決定
7.出品者、落札者、FKR会員(不動産会社)の3者間で重要事項説明、売買契約の締結、決済、引き渡しまでを行い完了
【入札者から見たオークションの流れ】
1.FKR不動産オークションのアカウント登録
2.本人確認書類の提出(画像のアップロードでも可)
3.気になる物件があったら保証金を入金(落札できない場合は返金されます)
4.入札(一人1回まで)
5.以下、出品者の流れと同じ

上記の通り、裁判所が行う競売と違い、物件調査や資料作成、契約手続きなどを不動産会社が行ってくれるため、競売や不動産オークションをよく知らない方でも利用しやすい仕組みになっていることがお分かりいただけるかと思います。

保証金については、買受の取り消しや金額を間違えて入札してしまったなどの場合に返還されないことは裁判所の競売と同じですが、それでも高くても物件価格の10%で済みますので、より一般の方向けのサービスであると言えるでしょう。

【比較】FKR不動産オークションvs競売

それでは、FKR不動産オークションが裁判所の競売とどう違うのかを比較してみましょう。

競売 FKR不動産オークション
物件種別 担保不動産、強制競売不動産 一般の不動産
物件価格 3~5割ほど安い 3割ほど安い ※10/14時点の出品物件
物件数 1000件以上 数件 ※10/14時点
エリア 全国 全国
主な出品者 債権者の申し立てにより裁判所が競売を行う 弁護士や税理士、金融機関、個人などが出品する
保証金 売却基準価額の2割 最低売却価格の2~10%
物件の調査 裁判所の資料を基に自身で確認 FKR会員である不動産会社等
売買手続き等 所有権移転と代金納付で完了 FKR会員が間に入って手続き
サポート体制 無し 有り

上記2つの違いを簡単に申し上げるなら、各手続きを事務的に淡々と進められるが事前知識が必要であるか、一般の方でもサポートを受けながら気軽に参加できるかということでしょう。

現在はまだ物件数が数件しかないものの、FKR不動産オークションの各メリットや参加のしやすさを考えると今後物件が増えていく可能性はあります。

もし、現時点で債務問題に悩まれている方や少しでも高く売りたいと考えている方は、新たな不動産取引市場として活用を考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

筆者も本記事を執筆時点で既にFKR不動産オークションの会員登録をしていますが、現在出品されているマンション物件を見る限りでは表面利回り7%くらいは確保できそうな物件が出品されていましたので、不動産投資として考えても悪くはない物件が今後も出品されるだろうということは考えられます。

これまでは一般の方が買取業者や不動産業者に相談しつつ売却するというのが一般的な流れで、債務問題となった場合は金融機関などの債権者による強い主導権によって安く見積もられた価格で売却しなければならないことも多々ありました。

今回ご紹介したFKR不動産オークションのように一般の売却も可能で、競売になる前の手段として活用できる市場ができたことは、不動産関係者であれば大いに注目すべき事と言えるでしょう。入札を検討される方は、アカウント登録も簡単ですので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。

◾️FKR不動産オークション – 不動産競売流通協会
https://fkr.or.jp/efuoku/

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