不動産投資家必見!直近のアンケート調査に見る一人暮らしの賃貸需要 | 不動産投資を考えるメディア

不動産投資家必見!直近のアンケート調査に見る一人暮らしの賃貸需要

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アパートのイラスト
引越しシーズンで空室を埋められなかったオーナーもいらっしゃれば、来春の引越しシーズンに向けて既に空室対策を考えているという方もいらっしゃるかと思います。不動産投資で成功するには入居者がいるということが絶対条件となりますが、それを実現するにはどうしたらよいでしょう。

当然のことながら、所有する物件を入居者のニーズに近付ける事が重要であり、これから物件を購入しようという方も入居者のニーズをしっかり把握しなければなりません。そこで今回は最近の一人暮らしをされる方がどんな物件を望んでいるかを直近のアンケートを見ながら考えてみたいと思います。

理想の通勤時間に見る最適な物件エリア

最初にご紹介させていただくのは、不動産情報サイト「アットホーム」が調査した「賃貸一人暮らし会社員の“電車通勤実態”調査」「“1人暮らしの社会人が東京で幸せに生活するために必要な住まいの条件”調査」という2つのアンケートから、一人暮らしをする人が通勤にかける時間をどのように考えているのかという内容です。調査内容と結果を見てみましょう。

【現在の通勤時間(片道)】
1~10分:0.2%
11~20分:5.7%
21~30分:17.3%
31~40分:21.8%
41~50分:23.9%
51~60分:18.3%
61~70分:5.3%
71~80分:4%
81~90分:2.9%
91~120分:0.6%

【理想の通勤時間(片道)】
0分:0.3%
1~10分:4.8%
11~20分:24.1%
21~30分:54.1%
31~40分:7.3%
41~50分:4.4%
51~60分:4.5%
61~70分:0.5%

【許容できる最寄り駅までの徒歩分数】
5分未満:1.4%
5~10分:13.3%
10~15分:43.3%
15~20分:28.7%
20~25分:8.5%
25~30分:0.5%
30分以上:4.3%

現状として通勤時間に30~50分ほどかかっている方が半数を占めますが、理想の通勤時間は20~30分が最も高い回答数となっています。理想の通勤時間の中には自宅から最寄り駅までの10~15分が含まれるということになります。

以上をまとめると、一人暮らしをされる多くの方が自宅から駅までの歩く時間で10~15分、電車に揺られる時間で5~15分が理想と考えているということになるでしょう。実際に通勤時間に欠けている時間を考えると、理想の物件が見つからなかったということかもしれません。

では、その理想に叶えるために引っ越しをしたい、もしくは実際に引っ越したかという質問もありますので見てみましょう。

【通勤時間を短くするため引っ越しをしたい?】
はい:42.5%
いいえ:57.5%

【通勤時間を短くするため引っ越した?】
はい:37.3%
いいえ:62.7%

一人暮らしの人が、通勤時間の為に引っ越しまで考えるかというと、そこまで強く希望するということもなく、とはいえ現状を変えたいとは思っているのだろうということが分かります。それは実際に引っ越しをした人が4割未満であることからも明白です。

これから物件を購入されるという事であれば、人口が集中する都心から20~30分圏内のエリアで探すと、近すぎず遠すぎずという、ちょうどよい距離にある物件ということで選ばれやすくなるかもしれません。

■参考:アットリサーチ「賃貸一人暮らし会社員の“電車通勤実態”調査」
https://www.athome.co.jp/contents/at-research/vol61/

■参考:アットリサーチ「1人暮らしの社会人が東京で幸せに暮らすために最低限必要な“家の広さ”平均34.0㎡、“間取り”1K」
https://www.athome.co.jp/contents/at-research/vol57/

一人暮らしの人が物件に求める条件

続いてアットホームの調査と併せ、SUUMOで調査された内容を参考にして、「1人暮らしの人の住まいに関する条件」というものを見てみましょう。

【最低限必要だと思う部屋の広さ】
15㎡未満:5.6%
20㎡未満:8.2%
25㎡未満:20.0%
30㎡未満:16.2%
35㎡未満:19.5%
40㎡未満:5.6%
45㎡未満:6.8%
50㎡未満:2.6%
50㎡以上:15.5%

【最低限必要だと思う間取り】
1R:14.9%
1K:31.6%
1DK:16.9%
1LDK:23.2%
2K:2.1%
2DK:5.4%
2LDK:3.7%
3K以上:2.2%

■参考:アットリサーチ「1人暮らしの社会人が東京で幸せに暮らすために最低限必要な“家の広さ”平均34.0㎡、“間取り”1K」
https://www.athome.co.jp/contents/at-research/vol57/

【次の引っ越しで欲しい設備】
エアコン:82.4%
独立洗面台:52.6%
TV付モニターフォン:50.6%
都市ガス:47.8%
追い炊き風呂:31.9%
温水便座:40.6%
24h間使えるゴミ置き場:39.7%
浴室乾燥機:33.5%
宅配ボックス:35.6%
有料のネット環境:34.9%
無料のネット環境:33.9%
システムキッチン:23.5%
LED照明:30.5%
防犯カメラ:24.7%
ピッキング対策:25.1%
断熱性のある窓:23.8%
遮音性のある窓:25.1%
室内物干し:24.3%
セキュリティシステム:22.0%
節水型トイレ:17.3%

■参考:リクルート住まいカンパニー「2017年度賃貸契約者動向調査(首都圏)」
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/upload/chintai_cyuosa_20180905.pdf

部屋の広さとしては、狭くても25㎡、広くても35㎡ほどを理想と考えている方が多いようです。賃貸経営となると「広いほど良い」と考えてしまいがちですが、一人暮らしをされる方にしてみると広すぎても手に余るということなのでしょう。

また、間取りのアンケートでは1部屋タイプの物件を理想とするという結果に偏っています。特に1Kが最も理想とされており、意外にも1DKや1LDKという広めの部屋はそこまで望まれていないということが分かります。更に設備に関しては、「エアコンの有無」を非常に重要だと考えられている方が多いことが分かります。

不動産投資家としては、独立洗面台やTV付モニターフォンなどに需要があるということは以前からご存じだった方も多いかもしれませんが、エアコンがここまで望まれているのかということがデータからも読み取ることができます。

ここまでをまとめると、賃貸に出す物件で大事なことは以下の4つであると考えられます。

・一昔前のユニットバスではダメ(1R需要の低さ)
・2部屋は要らない
・キッチンは独立していること
・エアコンは必須

一人暮らしの人が住まいにかけるお金

いくら所有する物件が上記までの条件を満たしていたとしても、部屋を借りるのに高額な費用が掛かってしまっては意味がありません。

では、一人暮らしの方が現在の住まいに対して、いくらくらいの費用をかけているのかが気になるところです。「家賃」「敷金」「礼金」に関するアンケート結果を見てみましょう。

【新社会人が住み替えをした時の家賃】
1万円未満:0.6%
~1万円:2.5%
~2万円:4.1%
~3万円:9.9%
~4万円:16.6%
~5万円:24.2%
~6万円:21.8%
~7万円:10.9%
~8万円:4.7%
~9万円:1.9%
10万円~:2.7%

【新社会人が住み替えをした時の敷金】
0円:46.4%
1万円未満:1.6%
1万円台:2.5%
2万円台:2.3%
3万円台:3.1%
4万円台:3.7%
5万円台:8.2%
6万円台:6.8%
7万円台:4.7%
8万円台:3.5%
9万円台:1.4%
10万円~15万円:10.1%
15万円以上:5.7%

【新社会人が住み替えをした時の礼金】
0円:55.0%
1万円未満:1.6%
1万円台:2.8%
2万円台:2.3%
3万円台:3.1%
4万円台:3.3%
5万円台:7.8%
6万円台:6.0%
7万円台:3.1%
8万円台:2.7%
9万円台:1.6%
10万円~15万円:7.6%
15万円以上:3.1%

■参考:アットリサーチ「新社会人 住み替え時の初期費用」
https://www.athome.co.jp/contents/at-research/vol59/

各不動産関連のサイトで一人暮らしの方に家賃のアンケートを取ると似たような結果となりますが、やはり上記の調査でも5~6万円の家賃で考えられる方が多いようです。

しかし、不動産投資家にとって痛いのが敷金と礼金がゼロの物件を選ぶ人が非常に多いという事。礼金は一つの収入源となりますので、あるに越したことはないという範囲で考えられる方が多いかもしれませんが、敷金は後の修繕等で必要なものですから、いくら賃貸契約時に細かな取り決めをしていたとしても最初に受け取っておきたいと強く考えられる方も多いのではないでしょうか。

どちらにしても、家賃はもちろんのこと、初期費用をいかに安く抑えたいかと考えている入居者が非常に多いことが改めて分かる結果となりました。

アクセス数から見る広告すべき不動産情報サイト

ここまで、立地面、物件面、費用面ということで一人暮らしの方が物件に求めるものをアンケート調査から見てきました。

最後に、自身が既に上記までの結果として最適な物件を持っていたとした場合に、どこに広告を出すかを考えなければいけません。管理会社に任せきりでよく分からないという方もいらっしゃるかもしれませんが、広告を出すサイトによりアクセス数が全く違うため、入居募集の際に差が出る可能性があります。

そこで、主な不動産情報サイトのアクセス数を調べてみましたので、ランキング形式でご紹介させていただきます。

不動産情報サイトのアクセス数ランキング
順位 サイト名 アクセス数
1位 SUUMO 2078万
2位 LIFULL HOME’S 1538万
3位 アットホーム 1034万
4位 CHINTAI 302万
5位 スマイティ 253万
6位 スモッカ 162万
7位 アパマンショップ 147万
8位 エイブル 133万
9位 いい部屋ネット 118万
10位 DOOR賃貸 93万

※2018/10/12調べ

SUUMO、LIFULL HOME’S、アットホーム、スマイティに関しては、売買物件に関するアクセスも含まれますが、それを踏まえて考えても上位3社に関しては圧倒的なアクセス数であることが分かります。

不動産会社と専任媒介契約をされている場合、その会社独自の広告媒体でしか募集されていないといったこともありますので、空室が出た際の募集に関しては、上記を参考に他の媒体への広告も依頼して見るなどした方が空室も埋まりやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、来春の引っ越しシーズンに間に合うようにということで、直近のアンケート調査から見えてくる賃貸需要について考えてみました。ここまでの結果から、一人暮らしの方が望んでいる物件の条件をまとめておきましょう。

・勤務先となる都心から徒歩も含めて20~30分以内がベスト
・広さは最低25㎡以上必要だが広すぎてもだめ
・バストイレ、キッチンが独立した間取りが好まれる
・室内設備はエアコンを必ず付ける
・家賃は6万円まで、敷金礼金はゼロが良い
・SUUMO、LIFULL HOME’S、アットホームのどれかには必ず募集広告をする

不動産投資で成功する方法を解説するサイトは非常に多くありますが、実際の賃貸ニーズを調べてまとめてみると、入居希望者が希望する具体的な物件像が見えてきます。需要に対する供給が可能だと思える物件を所有さえできたら、後は節税や経費削減、退去予防などを検討し、より安定した不動産投資を目指していきましょう。

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