顧客満足度1位!スウェーデンハウスに見えてくる「求められる家」

不動産コラム
スウェーデンハウス

先日、オリコン顧客満足度調査の【ハウスメーカー 注文住宅】で、スウェーデンハウス株式会社が5年連続で1位を獲得したことが話題になっています。近所で建築している現場をたまに見かけることはあっても、テレビCMなどが放映されているわけでもないのに、何故スウェーデンハウスが高い評価を得ているのでしょうか。もしかすると、広告が必要ないほどにニーズを満たした質の高い住宅を提供しているのではないか。そんな予想を基に今回はスウェーデンハウスが人気を集める理由を探ってみました。

5年連続顧客満足度1位のスウェーデンハウスとは?

スウェーデンハウスの「スウェーデン」は、ヨーロッパ大陸の北に位置している大変寒い国です。その名の通り、スウェーデンの高品質住宅を日本で建築するハウスメーカーであり、もともと戦時中に木材加工を事業として始めた株式会社トーモクが親会社となります。そんなトーモクは、1976年に高齢化社会に向けた家づくりを目的として北欧を視察した際、たまたまスウェーデンの住宅建築の現場を目にして、その家の圧倒的な堅牢さと高い住宅性能に衝撃を受けたのだそうです。これが今のスウェーデンハウス設立のキッカケとなりました。

1984年、日本初のスウェーデン製の住宅建築が始まり、当時「30年で建て替えが必要な消費財」という認識だった日本の住宅事情の中で、100年利用できるという新しい価値観を持った住宅として注目を集めます。その後もスウェーデンハウスは「環境大臣賞」や「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック賞」、「グッドデザイン賞」など様々な表彰を受け、今年2019年に発表されたオリコン顧客満足度では、なんと5年連続の1位を獲得しました。そんな他ハウスメーカーを凌ぐ圧倒的な支持を得ているスウェーデンハウスですが、一体何がそこまで高い評価となっているのでしょうか。

スウェーデンハウスの長所と短所

オリコン顧客満足度調査では、ハウスメーカー住宅の比較、評判の調査項目が以下の14項目に分かれています。

  • 打合せのしやすさ
  • モデルハウス
  • 情報のわかりやすさ
  • 営業スタッフの対応
  • 金額の納得感
  • 設計担当者の対応
  • デザイン
  • 付帯サービス
  • ラインナップの充実度
  • 住居の性能
  • 設備・内装の質
  • 施工担当者の対応
  • アフターサービス
  • 長期保証

これらの評価項目でスウェーデンハウスは全てにおいて1位を獲得しています。しかも、ランキングの順位を決める得点が他のハウスメーカーは0.3ポイント前後の差で接戦となっているところ、スウェーデンハウスは2位のヘーベルハウスよりも1.4ポイント以上高い得点という圧倒的な差です。

それにしても、スウェーデンハウスはの何がそこまで人気なのでしょうか。他のハウスメーカーより劣る所はないのでしょうか。スウェーデンハウスは寒い北欧の家だからこその「高気密、高断熱、100年受け継ぐ家」がコンセプトになっていますが、それだけで顧客満足度が5年連続1位の理由は語れません。もう少し具体的なスウェーデンハウスの長所と短所をご紹介します。

【スウェーデンハウスの長所】
  • 高気密高断熱を実現しており、とても暖かい
  • 耐震、耐火、遮音の性能も高い
  • シロアリなどの虫害に強く、人体に害のない加工を施している
  • 輸入住宅ならではのかわいい見た目
  • 営業マンがしつこくない
  • 廊下や階段なども含めて家の中全体が広々としている
  • アフターフォローが充実している
  • 50年間の無料定期検診システムが付いている
  • 【スウェーデンハウスの短所】
  • 価格が高い
  • 個性的なデザインのため日本の住宅では浮いてしまう
  • 木材のためメンテナンスに手間がかかる
  • 仕様変更がしづらい
  • 網戸が付けられない
  • 気密性の高さから夏場室内が暑くなりやすい
  • 室内が乾燥しやすい
  • スウェーデンハウスは「使用継続期間が少なくとも100年程度」となる劣化対策等級3をクリアしている長期優良住宅です。何か特別な仕様を施した結果ではなく、それが標準仕様だというのですから驚きです。耐震性能も抜群で、実験用の家屋を建築して震度6以上の振動実験を19回も行なっても、深刻な損傷を全く受けなかったという結果も出ています。

    ただ、一部では北欧の家ということで日本の気候や住宅事情に合わないという点もあります。上記短所に挙げた「個性的なデザイン」「夏が暑い」「乾燥しやすい」などがそれに当たりますが、実際にスウェーデンハウスで家を建てた人たちの口コミも調べてみました。

    スウェーデンハウスの口コミを調査

    ここでご紹介する口コミは、ミクル株式会社が運営する口コミサイト「マンションコミュニティ」にあったものです。「スウェーデンハウスの評判ってどうですか?」というスレッドから、直近の口コミとして特に気になるものを以下にいくつか抜粋しました。

    ・建築後によく表れる不具合として、床鳴りやクロスの隙間、はがれ、建具の不具合があるみたいですね。新築なのにこのような不具合が出ると欠陥住宅かと考えてしまいますが、木材が湿度で伸縮する為なんだそうです。

    ・スウェーデンハウスの家に住んでます。価格に関しては、プランや細かい間取りの変更により、思った以上に変動するものだと思い知らされました。営業さんよりも、設計士の方が細かく説明してくれた気がします。

    ・窓枠は無垢材にこだわってるけど、構造部材は集成材ばかり。せっかく北欧の木材を使っているのだから無垢にこだわって欲しい。

    ・オリコンの顧客満足度調査で4年連続1位だそうですが、建物だけでなくアフターサービスについても1位と言うのは安心感がありますね。

    ・スウェーデンハウスに住んで2年目です。玄関ドアについてですが、特に強い風が吹くと、ドアが鳴るのが気になります。それもかなりの「ゴー」音でうるさいです。

    ■出典:マンションコミュニティ「スウェーデンハウスの評判ってどうですか? (総合スレ)」

    他にも口コミは数多くありますが、良い口コミは「メンテナンスは大変だけど満足している」といった主旨のものが多く、悪い口コミ関しては個人の趣味に合わない、住宅性能とは関係のない部分、営業担当者による対応の悪さなど、どちらかというと単なる愚痴のような書き込みが多い印象です。

    良い口コミも悪い口コミもほとんどが主観的意見ですが、明らかな欠陥や営業マンの問題ある行動などに対して騒ぎ立てているような様子はありませんでした。ここまでスウェーデンハウスの長所と短所、そして口コミを見てきましたが、スウェーデンハウスが顧客満足度1位を取り続けるのは、個人的な好みや考えにうまく合致しているからこそと思える部分が多くありました。そこで最後に、スウェーデンハウスの高い評価の背景にある「求められる家」とは何なのかを考えてみたいと思います。

    スウェーデンハウスに見えてくる「求められる家」

    良い口コミにも悪い口コミにも「メンテナンスが大変」「価格が高すぎる」というものが多く見られました。ただ、それにも関わらず、総じて「満足している」という結論の口コミも多く、それは価格やメンテナンスの面倒さに納得して建てた家が、想定以上の住み心地だったということの表れかも知れません。

    つまり、スウェーデンハウスが推している住宅性能の高さや100年受け継ぐ家というコンセプトが住む人のニーズを満たしているのです。確かに日本の住宅の多くは建売業者による1000万円台の家も多数ありますが、その大部分が20~30年のうちに建て替えや大掛かりなリフォームが必要となります。

    残念なことに、「相続したくない」と思われる家が増えすぎてしまった日本で、スウェーデンハウスのような「受け継がれる家」が高い評価を得たとしても決して不思議ではないでしょう。

    まとめ

    ハウスメーカーの良し悪しは個人的な好みに合っていた、たまたま営業担当との相性が良かったという部分が大きく影響することは否めません。しかし、スウェーデンハウスが満足度調査で1位を獲得し続け、2位との差も歴然としているという事実は、他のハウスメーカーにはない魅力が多いという証左と言えるのではないでしょうか。

    いくら悪い口コミがあったとしても、それは他のハウスメーカーも同じことです。分譲、賃貸、セカンドハウスなど、これまで常識となっていた日本の住宅事情に足りないものが、スウェーデンハウスには隠されているのかもしれません。

    ■参考:Sweden House 公式サイト

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