市場規模3000兆円!?短期で家を借りるサブスクリプション住宅とは? | 不動産投資を考えるメディア

市場規模3000兆円!?短期で家を借りるサブスクリプション住宅とは?

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「アパートやマンションを購入して賃貸住宅として貸し出す。」こんな当たり前の不動産投資の概念が大きく変わろうとしています。その根拠とも言える新しい考え方が「サブスクリプション」です。

サブスクリプションとは、一定額を支払うことでサービスを受けられる契約形態を指します。新聞の定期購読や近年流行している定額料金でコーヒーが飲み放題のカフェなどがその一例です。

このサブスクリプションがいよいよ不動産業界にも波及してきています。今後不動産市場に大きく影響してくる公算が大きい「サブスクリプション住宅」とは一体何なのか、そしてサブスクリプション住宅が今後の不動産投資にどう活用できるのかを考えていきたいと思います。

サブスクリプション住宅とは?

サブスクリプション住宅とは、一定期間の利用料を先に支払うことで居住用住宅が住み放題になるサービスです。料金は月額制が主で、住宅には家具家電が付いており光熱費もかかりません。

サービスによっては日本全国、海外の各拠点にあるサブスクリプション住宅へ自由に住み替えが可能です。「家賃を支払う普通の賃貸住宅も同じでは?」と思われるかもしれませんが、全く違います。

賃貸住宅は主に2年契約で賃貸契約を結び、敷金や礼金、仲介手数料などを支払う住居形態。対するサブスクリプションは初期費用なしで、月額などの短期契約で利用する家具家電付きの住まいです。分かりやすく言うなら、カーシェアリングやコワーキングスペースの住宅版と言ったところでしょう。

そんなサブスクリプション住宅ですが、今後の市場規模が大きく拡大するという見方もあります。その一例として、2019年4月に開始した定額居住サービス「HafH(ハフ)」の事前説明会において、株式会社KabuK Style代表の砂田憲治氏は以下のように語っています。

“HafHのターゲットとなる関連市場を国内で100兆円、世界では3,000兆円規模”

■引用:ビジネスメディアBeyond 「投資家から見たCo-Living(コリビング)市場 – 世界に住み放題のHafH、本登録開始」

サブスクリプション住宅と賃貸住宅の比較

日本国内の賃貸市場規模は、数兆円から数十兆円だと言われています。仮にサブスクリプション住宅市場が100兆円規模に成長するなら、不動産投資家としては今から狙いを定めておくに越したことはないでしょう。そこで、改めて一般の賃貸住宅と主なサブスクリプション住宅の違いを見てみましょう。

賃貸住宅 サブスクリプション住宅
契約期間 2年 ひと月単位
賃料目安(1Kとした場合) 5~7万円 5~10万円
初期費用 礼金・仲介手数料・敷金など 利用料を先払い
物件数 多い 少ない
入居手続き等 煩雑な手続きが多い 会員登録と予約のみ

サブスクリプション住宅は、言わば会員制住宅サービスですので煩わしい契約手続きが必要ありません。賃料さえ前払いで支払えば、後はホテルと同じように予約をすれば良いだけ。賃料は一般の賃貸住宅よりサブスクリプション住宅の方が高めですが、初期費用はかからず光熱費や通信費等まで含まれた利用料金ですから、利用期間によってはトータルではお得です。

肝心の不動産投資としての魅力ですが、これが少し不明瞭な点が多く残ります。賃貸住宅なら「家賃 × 12ヶ月」などの計算が可能ですが、サブスクリプション住宅のサービスはまだ黎明期。オーナーがどれ位の収入を得られて、逆にどの位の費用が発生するか全く未知数な状態です。1つ言えるのは、月額サービスですので礼金や更新料といった賃料以外の収入には期待しない方が良いという事です。

既に始まったサブスクリプション住宅サービス3選

現在のところ、日本のサブスクリプション住宅のサービスは主に3つあります。それぞれが独自のサービス形態になっており、それが前述の不動産投資としての収益性が不透明である理由とも言えます。では、日本国内で提供されている代表的なサブスクリプションサービスと主な特徴を見てみましょう。

HafH

【HafH】
特徴 「住む」「働く」の両方で活用できる月額の住み放題サービス。
日本だけでなく海外拠点もある
利用料金 1万2,000円/1万6,000円/3万2,000円/8万2,000円 ※別画像参照
利用日数 5日/10日/30日

HafH-料金表

■出典:HafH公式サイト

ADDress

【ADDress】
特徴 主に別荘や空き家、古民家などを活用した宿泊も可能なコワーキングスペースの提供
利用料金 月額5万円 + 年会費4万円
利用日数 1拠点7日間まで

■出典:ADDress公式サイト

OYO-LIFE

【OYO LIFE】
特徴 家具家電付きの月額制の賃貸住宅サービス。
1か月単位で賃貸契約をせずに利用可能
利用料金 8万7,000円~40万1,000円
利用日数 31日~14ヶ月

■出典:OYO LIFE公式サイト

オーナー向けの詳細な情報はどのサービスも公表していませんが、一部情報によれば基本は物件を借り上げるサービスになっているとの事。また、既存の空き家を借り上げる際はオーナーと折半でリフォームを行うなど、まずは相談ベースでサブスクリプション住宅として活用するという流れになります。

上記のサービスの中で最も現代の賃貸住宅に近いのがOYO LIFEです。

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短期で家を借りるサブスクリプションの可能性

前述の通り、サブスクリプション住宅はまだ始まったばかりです。ユーザー向けのサービス概要は各社で定まっているものの、オーナー向けサービスとして浸透していくには相応の時間がかかるでしょう。

ここで考えられるのは、かねてより問題となっている「空き家増加」。所有者不明土地問題という、所有者の分からない古屋があったりしますが、総じてそういった住宅はタダ同然の価格になっていることがほとんどです。

つまり、都会の喧騒から離れた環境の良い空き家を格安で手に入れる事ができれば、リフォームという投資のみで収益化することは十分可能と言えるでしょう。しかし、「果たしてこのような住宅サービスが本当に流行るのか?」と感じる方も多いはず。そこで、以下のような言葉を改めて思い出してみましょう。

  • クラウドファンディング(プロジェクトの資金援助を募るサービス)
  • ミニマリスト(物を持たない主義の人)
  • リモートワーク/ノマド(場所を選ばず働くスタイル)
  • シェアリングエコノミー(物を持たず貸し借りする社会活動)
  • バーチャルオフィス/コワーキングスペース/スペースシェア(住所や仕事場所、店舗空きスペースなどを借りるサービス)

どれも「物を持たない」「物を持っていない」という発想から生まれたサービスばかりです。世の中がいかに「所有」から「利用する」という意識に変わってきたかが良く分かります。

既に私たちの身の回りであらゆるモノがシェアされています。最も身近な「住まい」がシェアされても何ら不思議ではなく、今こそサブスクリプション可能な資産を持つべきと言えるのではないでしょうか。

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