倒壊寸前?!北朝鮮の驚きの住宅事情5選 | 不動産投資を考えるメディア

倒壊寸前?!北朝鮮の驚きの住宅事情5選

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北朝鮮の驚愕の不動産事情とは?!

「軍事境界線は人が超えるのに高くないのに、簡単に越えられて、どうしてここまで11年という長く大変な時間がかかったのかという思いだ」

そんな印象的なセリフが多くの人々の記憶に刻まれたであろう南北首脳会談。
板門店の軍事境界線をまたぎ、北朝鮮と韓国の両首脳が握手を交わす瞬間は、今度こそ長い争いに終止符が打たれるのではないかと思わせ、多くの人の目に焼き付いたことでしょう。
さて、そんな南北首脳会談ですが、北朝鮮はこれまでに何度も核実験やミサイル発射を行い、世界から批判と経済制裁を受け続けてきました。
多くのメディアでは、今回の南北首脳会談は北朝鮮がついに折れた形だとしていますが、実際の北朝鮮国内の経済事情は相変わらず潤っているとは言い難く、とはいえ徐々に自由な経済活動が認められてきているとも言われています。
そこで今回は少し趣向を変え、北朝鮮の不動産や住宅事情に関する驚きの住宅事情をご紹介させていただきます。

極端に強度不足のマンション!

金正恩氏による政策で、平壌市内に多くのタワーマンションが建設されていることをご存知の方も多いでしょう。
しかし、その多くは「馬息嶺速度(マシクリョンソクド)」と呼ばれる突貫工事であると言われおり、強度不足が懸念されています。

事実、2014年には無理な建設計画を進めた結果、23階建ての高層マンションが崩壊し、相当数の被害者が出たと報道されています。
某動画サイトでは、現地を取材した人による北朝鮮のマンション建設現場が公開されていますが、窓はいびつでバラバラな形をしており、躯体となるコンクリートはボコボコとしていて、まるで素人がブロックを積み上げたかのような杜撰すぎる建築現場の様子を見ることができます。

これまでに様々なメディアで北朝鮮の住宅事情が報じられていますが、役人の横領や建築資材の横流しにより、本来必要な強度を保つことができないマンションが次々に建てられており、建設作業員に至っては、建設知識がほとんどない人たちであるとも言われています。

2015年には「未来科学者通り」という場所にも金正恩の指示で建設されたマンションがありますが、数年かかるはずのものを1年で完成させていることから強度不足が噂されても不思議ではありません。
その結果、未来科学者通りのマンションは次々に空室が出始め、不動産としての価格は暴落していると言われています。

社会主義国ならでは。家賃がタダ!?

未来科学者通りのマンションの価格が暴落していると申し上げましたが、そもそも北朝鮮は社会主義国。
日本は個人があらゆるものを所有でき、労働する代わりに賃金を得る、市場競争による価格決定ができるといった資本主義国ですが、北朝鮮はそういった資本主義による不都合を排除する社会主義国家であるため、生活に必要な物のほとんどは国から支給されます。

そのため北朝鮮では、全ての人が平等、公平に暮らせるように、水道や電気、食料、教育費、医療費といった基本的なものなどを国が支給される代わりに、国に貢献することが求められます。
ただ、実際のところそれで国の経済が上手く回っているかというと、甚だ疑問が残るところではあります。

そんな話はさておき、社会主義国家である北朝鮮では家賃も無料です。
家賃とはいっても、北朝鮮の住宅事情においてマンションやアパートオーナーとの間で賃貸契約を結ぶという事がありませんので、家賃という言葉自体が適切ではないかもしれませんが、つまりは北朝鮮では住まいに要する費用が掛からないのです。

中国も同じ社会主義国家で、個人が土地を所有すること自体が認められていないのはご存知の方も多いかと思います。
ただ、北朝鮮のそれは、国が全ての土地を所有し、「配定」と呼ばれる個人に住宅を割り当てる方式となっているため自由な引っ越しすら許されていません。
何故なら、北朝鮮の国民は必ず国の何らかの組織に属さなければいけない決まりになっており、政府により住む場所を指定されるためです。
脱北者であるパク・ヨンミさんの著書では、「職場の移転や結婚などによる理由以外では当局からの移転の許可が下りなかった」と書かれているようです。

不動産売買は賄賂ありきの闇取引

北朝鮮の住宅事情は安心や安全だけでなく、自由も保証されない事がここまででお分かりいただけるかと思いますが、実はここ数年で闇取引が広まっているとも言われています。
先ほども申し上げた通り、北朝鮮は極端な社会主義国家であり自由な経済活動を行うことができません。その為、1990年代に起きた大飢饉をきっかけに闇取引のマーケットが始まったという説があります。
今では国の為にだけ働く男性の代わりに、女性が闇取引で稼いでいると言われるほどマーケットが成長しています。

そんな中、不動産についてはどうかというと、不動産も闇取引で売買が可能になっているようです。
国が所有する土地をどのように売買するのかと言えば、「賄賂」が重要であり、売主と買主が住宅を管理する役人に賄賂を渡し、公式な書類の書き換えを依頼するのだそうです。
売却や購入はもちろん、賃貸なども国から認められておらず、発覚すれば重罪になる北朝鮮の住宅事情ですが、闇取引で実際に経済が回っていることもあり、政府は黙認しているとされています。

トイレが使えないタワーマンション

先ほど未来科学者通りの住宅事情についてご紹介させていただきましたが、金正恩氏の肝入りで進められたとされる平壌市内の「黎明通り」にあるマンションでも驚きの事実があります。
それは、「トイレが使えない」ということです。
強度不足が疑われる北朝鮮のマンションは、電気すら使えないことが多く、水圧が低いため高層階では蛇口をひねっても水が出ないというのです。
そのため、一部報道によればマンションの共用部で用を足したり、ベランダから地上に汚物を放り投げる人もいるのだとか。

こういった劣悪な設備の北朝鮮のマンション。価格がいつ暴落しても、全く不思議ではありません。

実はエコ?ソーラーパネル設置が義務

最後にご紹介させていただくのは、北朝鮮では意外なことに太陽光パネルを設置している家が多いという住宅事情です。

ただこれは、国民のエコ意識が強いという事ではなく、前述のとおり、マンションで電気が使えないほどの電力不足が原因となっているためです。実際に、衛星から撮影された夜の北朝鮮を見ると、中国と韓国の間が真っ暗になり海のように見える画像が話題になったこともありました。

北朝鮮は国家予算の15%ほどを軍事に注ぎ込んでいるとされていますが、核開発やミサイル開発を勘案すると実は50%ほどになるのではないかという説もあります。
これまでにニュースで報道された軍事パレードの様子を見ていると、そんな説も頷けるところもありますが、どちらにせよ、生活に必要な電力供給へ国の予算を投入してこなかったことで国民が自らソーラーパネルで電力を賄おうと考えてもおかしくありません。

とはいえ、ソーラーパネルも一般の国民にはまだまだ高い代物。
戸建てだけではなく、アパートやマンションのベランダにもソーラーパネルを設置している家の画像が出回っていたりもしますが、もしかすると北朝鮮は今回の南北首脳会談を機に、これまでのエネルギー問題の解消に乗り出すかもしれません。
それが、太陽光発電なのか発電所の建設なのかは分かりませんが、国民の生活難という現状の中で、ソーラーパネルが普及しているというのは少々意外に思えます。

まとめ

本記事執筆中、休戦状態にあった南北の関係を終わらせるため、完全な終戦に向けた板門店宣言が発表されました。
社会主義国という姿勢は変わらないかもしれませんが、同じ社会主義国である中国が一気に大国化したことを考えると、国際社会の一員としての姿勢へ傾いてきたと見える北朝鮮は、今後の住宅事情も大きく変化していく可能性は十分に考えられます。
今は住みやすい国とはほど遠い北朝鮮ですが、いずれ不動産市場が活況となれば、経済を潤し、国民の生活水準も上がっていくのではないでしょうか。

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