【2019年版】住みたい街ランキングで大宮が大躍進した理由を徹底調査

大宮駅西口

毎年話題となるSUUMOの「住みたい街ランキング」が2月28日に発表されました。発表される度に吉祥寺が再び1位に返り咲くかという話題が注目されますが、読者の期待とは裏腹に突如として埼玉県の「大宮」が上位に顔を出したことが意外すぎると多くのメディアで取り上げられています。大宮は埼玉県の中では中心都市ではあるものの、一都三県で189もの市区町村から大宮が選ばれているのはどんな理由があるのでしょうか。

今回は2019年の住みたい街ランキングから大宮が大躍進した理由を徹底調査してみましたので、さっそくご紹介します。果たして「ダサイタマ」のイメージは払しょくされたのか。埼玉県は新たな不動産投資エリアとして注目される可能性もありますので、是非ご一読ください。

SUUMOが発表した住みたい街ランキング2019

ここ数年の間に毎年恒例となりましたが、まずは有名不動産ポータルサイトSUUMOの「関東 住みたい街ランキング2019」の結果を見てみましょう。

SUUMO 関東 住みたい街ランキング2019
順位駅名2018年順位2017年順位
1位横浜1位3位
2位恵比寿2位2位
3位吉祥寺3位1位
4位大宮9位15位
5位新宿7位12位
6位品川4位5位
7位目黒8位4位
8位浦和10位19位
9位武蔵小杉6位6位
10位鎌倉14位14位

■出典:SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」

横浜、恵比寿、吉祥寺は毎年トップ3の常連となっている街です。注目すべきは、やはり初のトップ5入りとなった「大宮」。2017年はトップ10にすらランクインしていなかったものが、昨年9位そして今年4位と大躍進を遂げているのです。また、大宮と同じ埼玉県で比較されがちな浦和も2017年の19位というランクから考えると、ここ最近で急に人気が高まったことが分かります。下記記事でもご紹介していますが、現在の大宮や浦和は再開発が進められる街としても注目されています。

実は人気急上昇中!?「大宮vs浦和」両都市の再開発事情
先日、毎年恒例の「住みたい街ランキング2018」がリクルート社の「SUUMO」にて発表されて話題となりました。 ランキングではお馴染み...

しかしながら、近年の大宮や浦和の人気の高まりは果たして再開発だけが要因なのでしょうか。再開発が完了したわけでもありませんので、急激に人気が高まっているのは他の理由もあるはずです。

「大宮」が大躍進!その理由とは?

今回の住みたい街ランキングで大きくランクを上げた大宮ですが、報道メディアのインタビューや他のアンケート結果等を調べてみると、人気の高まりは主に以下のような要因である可能性が高いと言えます。

  • 都心からそれほど遠くないが家賃相場が割安
  • 多くの路線が乗り入れていて都心へのアクセスが便利
  • 商業施設が多いため何でも揃う
  • 緑豊かな公園が多く点在する
  • コンサートやスポーツなどのイベント施設が多い
  • 比較的に平坦な土地が広がり坂道が少ない
  • 「埼玉」「さいたま」というワードの露出度の多さ

人気が高まった主な要因となるのが家賃の割安感です。今回の住みたい街ランキングでは、「交通の利便性などが高いのに家賃が割安なイメージのある街」を調査した「穴場だと思う街ランキング」というアンケートも実施しており、そこでも大宮は4位となっているのです。

■出典:SUUMO住みたい街ランキング2019関東版 ~総合1位は2年連続で「横浜」~

大宮が人気の直接的要因とは言えませんが、ここ最近、人気アニメ「ワンパンマン」の主人公の名が「さいたま」であったり、二階堂ふみとGACKTのダブル主演で実写映画化した漫画の「翔んで埼玉」や、大宮から少し離れますが「らき☆すた」の舞台となった鷲宮神社もアニメの聖地として未だ多くの人が訪れます。

つまり、各メディアで「さいたま」「埼玉」というキーワードの露出度が高くなっており、それが「ダサイタマ」のイメージをポジティブなものに変え、埼玉県の中心都市である大宮の人気に拍車をかけている可能性も否定できないでしょう。いずれにしても、かつての埼玉県のネガティブなイメージは、ここ数年で大きく様変わりしたと言っても過言ではありません。

LIFULL HOME’Sの住みたい街ランキングとの比較

住みたい街ランキングは、SUUMOの専売特許ではなく、不動産ポータルサイトを始めとした様々なメディアが調査を行っています。注目度の高い調査であることから、ホームページのアクセスアップ等を目的に各社がこぞって調査しているのです。そこで、有名不動産ポータルサイトの一つである「LIFULL HOME’S」が実施している住みたい街ランキングも見てみましょう。

2019年LIFULL HOME’S住みたい街ランキング
買って住みたい借りて住みたい
1位横浜1位横浜
2位吉祥寺2位吉祥寺
3位大宮3位新宿
4位浦和4位大宮
5位鎌倉5位池袋
6位武蔵小杉6位恵比寿
7位二子玉川7位品川
8位三鷹8位渋谷
9位新宿9位中野
10位立川10位中目黒

■出典:LIFULL HOME’S「2019年LIFULL HOME’S住みたい街ランキング」

上記の結果は、アンケートという公平性から「みんなに聞いた住みたい街ランキング」からの抜粋となります。両社で調査方法の違いはあるものの、一都三県で189ある市区町村の中から共通して上位に食い込む大宮は、やはり人気の高い街となったと言えるでしょう。

住みたい街上位の理由は「住みやすさ」

これまで「ダサイタマ」と言われ続けていた埼玉県の大宮が上位に躍り出たことから、SUUMOの住みたい街ランキングの結果を多くのメディアやブログが話題として取り上げています。事実「住みたい街ランキング」と検索すると、タイトルに「大宮」が含まれた記事が数多くヒットします。また、大宮のあるさいたま市も、今回のランキング結果についての見解を公式サイトで公表しています。

≪さいたま市の見解≫
  • さいたま市民意識調査によると、さいたま市が住みやすいと思う人の割合が8割を超えて増加傾向である
  • さらに同調査では、さいたま市に住み続けたいと思う人の割合も8割を超え、やはり増加傾向である
  • 東洋経済新報社の調査でも、さいたま市は住みよさで1位、幸福度では2位と高い評価となっている

■出典:さいたま市「翔んださいたま!「住みたい街ランキング」で大宮4位、浦和8位!」

「何もないところが良い」という意見もある埼玉県ですが、確かに東京ほどゴミゴミした感じはなく、大宮や浦和も駅から少し離れれば住宅街が広がり、都心の喧騒から離れてゆったり過ごしたいと考える人にとって良い街だというのは納得できる部分もあります。不動産投資の面で考えると、「人気がある=不動産投資向き」と簡単に言えるものではありませんが、少なくとも今注目の街であるという事実は変わりません。今後は投資判断を東京から埼玉に少し広げ、大宮や浦和を中心に物件探しを検討してみても良いかもしれません。

まとめ

実は、大宮の都会っぽさは駅前だけと言う声もあり、確かに西は中山道(国道17号)、東は産業道路までの徒歩5~10分圏内を超えると、すぐに住宅街が広がります。良く言えば、住まいとアクティビティがきっちり分かれた街とも言えますので、それも住みたい街・住みやすい街という点でポイントを高くしている要因かもしれません。なお、SUUMOはこれまでアンケート調査の精度を上げるため、調査方法を何度か変更しています。住みたい街1位だった吉祥寺がランクダウンしているのは調査方法の変更が原因とも言われています。

今回の結果を見る限り、もしかすると来年あたりの調査で大宮が吉祥寺の人気を上回る可能性も否定できません。家賃が割安であることやさいたま市の調査にもある住みやすさで高評価であること、さらに東日本大震災でほとんど被害がなかったことが未だに話のネタになることもあり、合理的に考えた時の「住みよさ」こそ、これから住みたい街ランキングの上位に顔を出す街の要素なのかもしれません。

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