ペット可とペット共生型賃貸の違いは設備にあり! | 不動産投資を考えるメディア

ペット可とペット共生型賃貸の違いは設備にあり!

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リビングのソファに寝る犬

賃貸経営を行われるオーナー様の中には、自己所有の物件でペットを飼育することを許可すべきか否かを経営における一つの選択肢として考えていらっしゃる方も多いかと思います。
そもそもペット飼育を許可している物件というのは、これまで「空き室対策」「不利な立地条件での経営を補う」といった目的が主でしたが、最近では元からペットとの共生を目的とした物件も増えています。

そう考えると、どうやらペット可物件とペット共生型物件には何か違いがあるではないかと思えてきますが、今回はペット共生型物件がどのようなものなのか、ペット可物件と比べた時のメリットデメリットなどを解説させていただきたいと思います。

ペット共生型の物件の特徴や注意点

冒頭でも申し上げましたとおり、ペット共生型の物件とは元からペット飼育を可能にしている物件であり、一般的なアパートやマンションと比べると、ペットのための設備があるというところに明確な違いがあります。

ただ、ペットと暮らすことを前提としているが故に、当然そういったアパートやマンションを建築される際には近隣住民の理解を得る必要があり、入居審査では動物の種類やしつけの度合い、賃借人のマナーやモラルといった数字では測れない部分も見る必要が出てくるかもしれません。
更に、ペット共生型物件を市場全体で見ても、決して数が多いとは言えず、立地や賃料なども賃貸ユーザーの希望に沿うものにできるとも限りません。
とはいえ、動物好きな人には嬉しいペット共生型賃貸ですので、物件数が少ないという、ある種のレア感から一定の需要が見込まれることも事実です。

自身がペット好きで不動産を所有するのであれば、まずは建物内の設備、そして近隣への配慮、しっかりとした管理体制の構築などを考えていかなければなりませんので、一般的なアパートやマンションを経営するのとは少々事情が違ってくることは肝に銘じたほうが良いでしょう。

では、ペット共生型賃貸において、一体どのような設備が必要になるのか考えてみましょう。

ペット共生型賃貸の設備例

ペット共生型となると、人が快適に暮らせる設備はもちろんですが、ペットの気持ちを考えた設備を設置することも考えていかなければなりません。
ただ、これまでにペットを飼ったことのない方ですと、ペットを飼うのに必要な設備と言われてもサッパリなんて方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、参考になる情報として、2015年に「不動産・住宅サイト SUUMO」が行ったアンケートを参考に、ペット可の物件で便利だったと感じる設備にどのようなものがあるのか見てみましょう。

  • ペットの足洗い場
  • ドッグラン
  • 汚物入れ
  • ペットシッター
  • 医療相談
  • グルーミングルーム

参考:SUUMO「ペット可の賃貸物件で便利だったペット向けサービス・設備は?」
https://suumo.jp/edit/chintai/nj/103_03.html

中でも、群を抜いて支持されていたのが「足洗い場」です。
ペットを飼われていれば経験されている方も多いかと思いますが、人間と違ってペットは靴を履きませんから、散歩から買ってきたら汚れた足を必ずきれいにしなければなりません。
よって、帰宅後の玄関で水拭きやアルコール消毒でスプレーをしてみたり、場合によっては帰宅後にバスルームなどに直行して足を洗い流してドライヤーで軽く乾かすなど、散歩一つで結構な手間がかかるのです。
それを帰宅前にきれいに洗い流してそのまま家に入れるようにしているのが、玄関先などに設置する足洗い場なんですね。

さて、実は上記に挙げたようなペットに関する設備以外にも、最近では以下のような設備を備えた物件も登場しています。

「ペット用の床材」

通常のフローリングではペットが滑ってしまったり、それによって脱臼などのケガなどに繋がることもありましたが、滑りにくく傷に強い、更には排せつ物などによる汚れや匂いが付きにくい素材を採用している物件が増えています。

「ペット対応壁紙」

普通の壁紙とは違い、ペットの爪による傷がつかないような素材でできており、中には抗菌加工がされたものや、張替が簡単にできるように工夫された壁紙もあります。

「ペット用フェンス」

いくらペットと共生しているからといって、キッチン周りには来てほしくないですとか、勝手にベランダに出ないようにといった都合もあることでしょう。
そういった希望を叶えるのが、室内のフェンスです。
玄関などに設置することで、来訪者のために玄関ドアを開けた時に飛び出して行ってしまうといったこともありません。

「くぐり戸」

室内の間仕切りや扉につける小さな窓で、ペットが自由に行き来できるように自由開閉が可能になっています。

「リードフック」

共有部や室内の各所にフックを取り付けることで、リードから手を離さなければいけない時にリードをつないでおけますので、散歩から帰宅後にポスト内の郵便を確認をするなどの時に活用できます。

「ドッグラン」

あまり多くはないようですが、屋上や同じ敷地内にドッグランを併設している物件もあります。
ペットの運動不足はもちろん、住人同士の繋がりやコミュニケーションにも役立つため、見知らぬ住人同士のトラブル解消に繋げることができます。

「トリミングルーム」

賃貸物件のトラブルで多く報告されている「動物の毛がベランダに入り込んで困る!」という隣の住人からのトラブルも、トリミングルームがあれば解消できることでしょう。
動物は時期により抜け毛の増す時期がありますので、専用の部屋があれば、そういったトラブルになることも少なくなるでしょう。

ペット共生型賃貸のデメリットと意外なメリット

さて、上記までのような設備が整ったペット共生型賃貸があったら、それはもうペット愛好家にとっては嬉しいこと間違いなしでしょう。
しかしながら、賃貸人となるオーナー様側から見たら、入居者に喜んでもらえるという利他的な一面がありつつもデメリットがあることも把握されたほうがよいでしょう。

  • ペットが嫌いな人は寄り付かない
  • 飼育マナーの悪い入居者がいた場合はトラブルが発生する可能性がある
  • 共有スペースの匂いや汚れの除去といった清掃費用が嵩む
  • 建設時の設備費が嵩む
  • 入居者が退去後の原状回復やクリーニング費が高くなる
  • 入居審査や重要事項説明などが通常より煩雑になる可能性

主に以上のようなことがデメリットとして想定されます。
やはり、一般の賃貸経営と違って様々な費用や手間がかかりがちですので、近隣の家賃相場よりも高めに設定する必要は出てくるでしょう。

しかしながら前述のとおり、需給といった面で見た時には間違いなくニーズが見込めるのがペット共生型賃貸です。
ペットと共生できる賃貸物件が少なく需要が見込めるという点では、家賃の下落をある程度防げるといったメリットがあるのも事実です。

まとめ

このように、単に「ペット可」としているだけの物件と、「ペット共生型」の物件では設備面での大きな違いがあることがお分かりいただけたかと思います。
ペット可としただけでは、ペット用設備が整っていないことから入居者が決まらなかったり、既に入居している住人から反感を買ってしまったというケースもあります。
もしペット飼育の可能な物件を運用されるのであれば、端からペット共生型の物件として専用設備を設けてしまったほうが、後々のトラブル回避や、入居率の高い物件として長く活躍してくれることに繋がると言えるでしょう。

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